今回は、


「Googleのアルゴリズムの精度向上によるSEOの終焉」に関して

の私の意見を書きたいと思います。


やはり、
「Googleは順位決定にソーシャル要素をどれだけ加味するのか」
が焦点になるでしょう。

Googleのビジネスの要諦は広告収入です。

「より良い検索結果」をインターネットユーザーに提供する事でユーザーにGoogleを使って
もらう。「ユーザーに使ってもらえる」からこそ「検索結果画面内の広告収入を得られる」。

だからGoogleの商売が成り立っている訳ですね。

という前提の元に「いいねボタン」「Twitterからのリンク」「＋１ボタン」を追究してみましょう。

「いいね」と押されているサイトは上位表示すべきサイトでしょうか。
「Twitterでリンク」されているサイトは上位表示すべきでしょうか。
「＋１」されているからといって良い記事なのでしょうか。

偶然、友達の多い方が頑張って更新した記事に「いいね」「＋１」が集まっただけ
かもしれませんし、偶然、テレビで放映されていたからバズが発生しただけかもしれません。

さらに言えば、Twitterのリンクなどいくらでも偽装が可能です。
大量のアカウントを取得してフォロワーをかき集め、あたかもバズが発生しているかのように
特定サイトのURLを貼付けてツイートを投稿すればいいのです。

このように極めて簡単に偽装可能な要素をGoogleが重要な要素として定めるでしょうか。
答えは違うと思います。

少なくとも現在のソーシャル指標においては精度が高いとは到底言えません。
現在これらの指標について確認されているのは、

「検索エンジンからのインデックス（登録速度）が早まるという」

現象くらいです。

参考：TwitterやFacebookのリンクのSEO効果

また仮に「最安値の冷蔵庫」や「近場の歯医者」などを探している場合において、
「いいね」だとか「Twitterからのリンク」によって情報の優劣が決まるか考えてみてください。

確実に決まらないのは明らかですよね。

であればGoogleがこれらの要素を重視するわけがないのです。

何故ならソーシャル要素を高く評価しても検索結果を劣化させるだけなのです。

逆に言えば、最新の時事情報については、ソーシャル要素を勘案する意味は非常にあると思います。

TwitterやFACEBOOKでは時事情報が波紋のように広がる現象がよく見られますが、
こうした情報を求める検索キーワード（クエリ）に対しては、それなりにソーシャル要素
を重視する可能性もあるのではないか（というかある）というのが私の意見です。

よくGoogleアルゴリズムがこうでこうで、という話が議題に上るのですが、
「検索キーワードに応じて重要指標の構成が変わるのではないか」
というのが、もっとも自然な考え方ではないかと私は考えています。

全部の検索キーワードで同じ指標構成で順位決定しているとしたら、
キーワードに応じて検索結果の質がかなり異なる状況が発生するはずだからです。

長くなりましたが、次に
「Googleのアルゴリズムの精度向上によるSEOの終焉」
について書きます。

参考：SEOの終わりとソーシャルとnanapiのコンテンツの未来

上記の記事の中でコンテンツファームやDemand Mediaについて触れられています。
この記事の中ではいわゆる内部要因（コンテンツの質）の話にフォーカスされていますが、
自動生成コンテンツやつまらないコンテンツがどんどん淘汰されていくのはもちろん、
外部リンクばかりに頼る施策も淘汰されていくという潮流は確かに説得的ではあるとは思います。

ですがそもそも論として、上記の記事内容や外部リンクばかりに頼る施策がもはや淘汰されつつ
あるという事は業界内では公然の事実なのではないでしょうか。

「リンク貼ってれば上がります」
というのはあまりにも現実感のない一般論で、
このレベルでSEOというサービスを判断してほしくないというのが率直な感想です。

そもそも「つまるコンテンツ」をどう判断するのか？

Googleのアルゴリズムが賢くなっているのは確かです。

その上で問いたいのが、

「いくらGoogleでも、コンテンツの中身それ自体によって
数多あるサイトを全て正確に評価出来るのだろうか」

という問いです。

おそらく答えはNOでしょう。

他に誰も上位表示を目論んでいないようなキーワードなら、
他にその枠を狙うコンテンツも存在しないわけです。

良い情報を提供すれば確かに順位も上がるかもしれません。

しかし「家電の最安値を比較するサイト」や「東京のイケてる会計事務所サイト」

同士を 比べた場合には、

人間ですらコンテンツの優劣を正確に判断する事は出来ないでしょう。

なぜならある程度しっかりしたサイトであれば、
ある程度コンテンツの中身それ自体が似てきて然りだからです。

だからこそ、Googleはその発祥以来「ページランク」概念をはじめとする
様々な外部要因概念を用いて順位決定の指標にしてきたのです。

「評価の高いサイトからリンクされる事」
「その検索キーワードが区分されるカテゴリーにおいて権威のあるサイトからリンクされる事」

などを評価指標として重要視するのはそういう理由からです。

よって、
「コンテンツが良ければ検索結果で上位表示される」
というのは思想としては立派なのですが、
「現実はそんなに甘くはないんじゃないか」
というのが私の意見です。


Googleのビジネスの本質が、

「より良い検索結果をユーザーに提供する事で広告収入を得る事」

「検索結果とはユーザーのためにあるべきもの」

という認識は間違いないと思います。


だからこそ、

ウェブサイトがユーザーおよび、検索エンジンにとって

最適なものとなるよう私のメルマガ では、的確なアドバイスを配信しています。



そしてGoogleのアルゴリズムが複雑になればなるほど、

SEO専門でない人にとってSEOが邪魔モノとなってきているのは確実です。

「検索エンジン（特にGoogle）からの評価を高める」のがSEOの本質ですが、
そのための手法論はかなり多岐に渡ります。

これらが「誰にとってもコモディティ化した」と言える日は
おそらく来ないと思います。

今後のSEOは「さらに高度な専門知識や知恵、資金力が支配する領域」に突入していく
という意味では、さらに専門特化した領域の仕事になっていくのではないでしょうか。


SEOの時代は、まだ続きます。

しかも、SEOというものは生き物で、毎月のようにアルゴリズムが変わっていきます。

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