2013参院選・秋田:主な候補者の横顔/3止 松浦大悟氏 43 民現(1) /秋田
毎日新聞 2013年07月10日 地方版
◇自殺対策に全力
広島市出身。秋田放送(ABS)にアナウンサーとして入社し、秋田に。22年になるが、入社時も今も「秋田に骨をうずめる覚悟でやっている」。
父親は広島県庁職員。教育委員会に長く勤め、被差別部落問題などに取り組んできた。母親は中学校や養護学校の教師。自宅には人権関係の本が多く、「人を大切にする生き方を見て」育った。
そんな家庭環境もあってか、成果が出にくく、時間がかかることを承知で、「人への投資」の必要性を強く訴える。
尊敬する政治家は、がんを患いながらも、自殺対策基本法やがん対策基本法の成立に力を尽くし、2007年12月に亡くなった民主党参院議員の先輩、故・山本孝史氏。「その魂を引き継ぎたい」
大学時代に親友を自殺で失ったこともあり、自殺問題に関心を強く抱くようになり、アナウンサー時代には自殺問題の番組を制作。参院議員に当選後も党自殺対策推進プロジェクト事務局長として走り回った。
長所は「好奇心が旺盛でフットワークが軽いところ」。酒は秋田では弱いとばかり思っていたが、東京では「強い」に。「今は国政に全力投球したい」と秋田市で1人暮らし。
◇公約
自殺対策の強化▽戸別所得補償制度の充実▽子育て支援の拡充▽脱原発の実現▽再生可能エネルギー普及に向けた集中投資▽在宅医療・介護の充実▽地方都市での雇用創出▽年金制度、高齢者医療制度の改革