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イタリア国債 格付け引き下げ
7月10日 7時15分

イタリア国債 格付け引き下げ
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大手格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズは、9日、景気低迷が長引くイタリアで今後、景気が予想以上に落ち込み、財政再建が進まなくなるおそれがあるとして、イタリアの国債の格付けを1段階引き下げました。

発表によりますと、スタンダード・アンド・プアーズは、イタリア国債の格付けを、これまでの「BBB+」から1段階引き下げて「BBB」としました。
「BBB」は、投資適格とされる格付けの中では2番目に低い水準で、格付け会社では、今後の格付けの見通しも「ネガティブ」と、さらなる引き下げがありうるとしています。
これについて格付け会社は、イタリアの労働者の高い賃金が競争力を失わせていることや、ヨーロッパ中央銀行による金融緩和がイタリアの銀行の融資に結び付いていないことなどから、今後、景気が予想以上に落ち込み、財政再建が進まなくなるおそれがあるとしています。
ヨーロッパの金融市場は、地中海のキプロスを巡る混乱が収まったあと、いくぶん落ち着きを取り戻していますが、今回の引き下げは、財政状況が厳しい国で景気の悪化が続くことへの懸念を改めて示した形となりました。
イタリア国債の格付けは、格付け会社のフィッチ・レーティングスが、ことし3月に1段階引き下げたほか、ムーディーズも去年7月に引き下げています。

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