邪道との禁断対決へKENTAが覚悟を決めた。7日、ノアの東京・有明コロシアム大会で行われたGHCヘビー級選手権は王者・KENTA(32)が、終生のライバル・丸藤正道(33)を撃破してV4に成功。V5戦も8・4ディファ有明のモハメド・ヨネ戦に決定。過酷な防衛ロードを歩むKENTAは、ノアマットを冒トクし続ける邪道・大仁田厚(55)への制裁も決意した。
GHCヘビー級戦史上最長となる36分42秒の激闘だった。
約1年ぶりのライバル対決は、互いの命を削り合うような攻防が続く。20分過ぎ、KENTAがコーナー最上段から場外鉄柵越えのフットスタンプを放てば、丸藤は、最上段からの不知火・改、さらにはポールシフトの必勝パターンに持ち込む。
しかし丸藤がトドメのタイガーフロウジョンに来たところを一気に担ぎ上げたKENTAは、何とリバースのゴー2スリープを叩き込む。この一撃で勝負あった。すかさず2度目のゴー2弾から顔面蹴り。そして最後は3度目のゴー2弾を鮮やかに決め、終生のライバルに引導を渡した。
安息の瞬間を迎える間もなく、6・13「三沢光晴メモリアルナイト」(後楽園)で激闘を展開したモハメド・ヨネがリングイン。次期挑戦者に名乗りを上げた。大ブーイングにも動じないヨネのふてぶてしい態度を一笑に付したKENTAは「旗揚げ記念日、お前とやってやるよ」と8・4有明大会での挑戦を受諾。早くもV5戦が緊急決定した。
そして邪道・大仁田への制裁も決意した。この日、ノーマーシーとの6人タッグ戦を制した大仁田は「杉浦、髙山、そしてKENTAじゃ!」と最終的なGHC王座挑戦を表明。KENTAは「杉浦さんを飛び越えて戦うわけにはいかないが、あれだけ平柳がやられて黙っていられない」と断言した。
大仁田が必ず持ち出すであろう電流爆破マッチについては「電流が爆破するだけの話で、別に通りたい道ではない」と否定的な姿勢を見せたものの、海千山千の邪道が黙ってハイと言うはずもない。KENTAは禁断の領域に足を踏み入れることになる。
「どんな試合でも一日一日を戦い抜くだけ」。174センチ、81キロの体で過酷な防衛ロードをまい進し続ける。
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