都合の悪い事実を隠すことで、身は守れる?
2013年07月10日 08時00分
都合の悪い事実を隠すことで、身は守れる?
【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】
日本野球機構(NPB)が統一球の変更を隠していた問題で、プロ野球界は大揺れですね。都合の悪い事実を隠ぺいしても政治的な側面はともかく、健康面では「身は守れない」と言えます。
不祥事などで責任を追及される場面では、人の体内で「カテコールアミン」というホルモンが分泌され、興奮状態が導かれます。野生動物が危機に直面した際に、それを回避する(反撃・逃亡)反応と同一で、このホルモンが多く分泌されると血圧や心拍数、血糖値などが上昇します。
したがって、責任追及などの危機的場面が繰り返されると、人は高血圧や糖尿病に類似した、不健康な状態に至ってしまうのです。また持続する興奮は後になって不眠症や慢性疲労、うつ病や自殺さえ導く危険があります。ですから、健康を考えた場合、引き際は早い方が良い、と言えます。
しかし一方では、カテコールアミンがもたらす“快感”に取りつかれ、危機的場面の興奮に自己陶酔してしまうタイプの人もいます。こうした人は注目されたいがためにズルズルと責任問題を引き延ばしますから、本人以外の関係者が事務的な退陣を進める必要が出てくるでしょう。
☆よしだ・しん=内科・外科を扱う総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。ロックバンド「医療講義」のボーカルと作詞・作曲を担当する。
AKB峯岸みなみ連載「東スポ芸能」でスタート
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)の連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」がスタート!
東京スポーツ新聞社が運営する携帯サイト「東スポ芸能」で、AKB48の研究生・峯岸みなみ(20)の連載コラム「AKB48峯岸みなみの研究生じろじろリポート(略称じろリポ)」がスタート!