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【大リーグ】

青木、目標の年間200安打へ“折り返し” 日本人最速100安打も「これから」

2013年7月10日 紙面から

◇ブルワーズ4−3レッズ

 “折り返し地点”に到達した。ブルワーズの青木宣親外野手(31)は8日(日本時間9日)、地元ミルウォーキーでのレッズ戦で1安打(4打数)をマークし、シーズン通算100安打に今季の日本人大リーガーで一番乗りを果たした。目標の200安打には残り試合で打率3割4分が必要な青木は、共同電などによれば「100安打といっても、とりあえずという感じ」と冷静に語った。また、連続試合安打も「8」に伸ばした。チームはカルロス・ゴメス外野手(27)の超美技もあり、4−3で競り勝った。

 日本人大リーガーではイチロー外野手しか達成者がいないシーズン200安打に向け、青木が“復路”に入った。

 6回、2日の前回登板でノーヒットノーランを達成したレッズの先発右腕ベイリーの93マイル(約150キロ)外角直球を流し打ち、左前へ。一塁上で自軍ベンチを指さすと、右人さし指で鼻の下をなぞるおなじみのポーズで笑みを浮かべた。これで今季100安打。出場84試合目(チーム88試合目)での到達は今季の日本人選手では最速だが、青木は表情を緩めなかった。

 「100安打といっても、とりあえずという感じ。それほど考えてもいない。(目標の200安打を)達成するまで何とも言えない。まだまだ、これから」

 楽な道のりでないのは百も承知だ。残り全74試合に1番打者で先発出場しても、200安打にはこれから打率3割4分前後が必要となる。7月は打率4割5厘(37打数15安打)で、この好調ペースを維持すれば文句なしだが、あくまでも仮定の話だ。青木も「これからが大事になる。今の調子でいければ」と、前を向きつつ慎重だった。

 幸いなのは、チーム事情がプラスに働いてくれそうなことだ。ブ軍はナ中地区の最下位。だが、V戦線からは遠のいているおかげで、逆にチームバッティングに徹する必要がなく、たとえばカウント3ボールでも安打を狙って積極的に打ちにいける。また、青木は好成績からトレード移籍のうわさが取り沙汰されているが、たとえ実現しても現在の1番か2番打者で起用される可能性が高く、打席数が大幅に減ることは考えにくい。

 メジャー初、自身3度目の200安打という大きな勲章のため、和製“安打製造機”は復路も全力疾走する。

 

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