【川端俊一、小野智美】原因はどこまで究明されるのか――。東日本大震災で児童と教職員計84人が死亡・行方不明となった石巻市の大川小学校。惨事を調査する検証委員会の第3回会議が7日、市内で開催され、「中間とりまとめ案」が公表された。あの日、何があったかは未解明だ。傍聴した遺族からは「子どもの命を中心に考えてほしい」との声が上がった。
「中間とりまとめ案」は43ページ。同小に1999〜2010年度に在籍した教職員へのアンケートでは、20人中14人が津波について職員会で「話題にしたり話し合ったりしたことはない」と回答。「具体策を話し合ったことはない」が4人。「危機管理マニュアル」も十分知っていたのは半数に満たず、「校庭が危険となる場合を想定したことはない」が8人だった。
マニュアルに津波時の避難場所の指定はなく、防災訓練も、津波対応は「検討・実施されていなかった」と指摘。調査した委員は「事前の準備はずさんな状態だった」と述べた。
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