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私にできる恩返しは復興音頭 養豚業失った福島の男性

【動画】復興音頭を歌う佐藤さん

写真:自宅で「復興音頭」を歌う佐藤英明さん=福島県南相馬市拡大自宅で「復興音頭」を歌う佐藤英明さん=福島県南相馬市

写真:佐藤英明さんの養豚場。4千平方メートルの敷地に立つ2階建ての豚舎は、風雨などで壁が崩れ落ちていた=福島県南相馬市拡大佐藤英明さんの養豚場。4千平方メートルの敷地に立つ2階建ての豚舎は、風雨などで壁が崩れ落ちていた=福島県南相馬市

 【山本奈朱香】福島第一原発事故で養豚の仕事を奪われ、一時は死も考えた。そんな福島県南相馬市の男性を支えてくれたのは、友人や遠くから駆けつけたボランティアだった。立ち直れた今、彼らに恩返しをしたい。「自分にできることは何か」。男性は意外な方法を思いついた。

 《サンテンイチイチ 巨大地震津波ヨー ハァー 原発爆発ヨー 逃げろ逃げろヨー》

 佐藤英明さん(64)の歌声が響く。地元に伝わる「相馬盆唄」の替え歌「復興音頭」だ。来てくれるボランティアへのお礼に、と自分で作った。

 26歳から養豚業一筋。明け方に起きて3千頭の豚を世話する日々が、あの日突然終わった。家族は無事だったが、原発から30キロ圏内にある自宅は津波で1階が浸水。周囲の親戚や知人は散り散りに逃げた。

 佐藤さんは「豚を置いて逃げられない」と自宅にとどまった。だが、餌は納入されず、すぐ無くなった。毎日のように生まれる子豚を前に、なすすべがない。「よくこんなに涙あるもんだな、って感心するぐらい涙が出た」

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