【川端俊一】東松島市図書館が、東日本大震災のさまざまな記録を集めている。避難所で書かれた日誌や仮設住宅に張られたポスターなどの「現物」で、市民や施設からの提供は千点を超えた。使い終われば捨てられてしまうものを集めるきっかけは、阪神・淡路大震災の被災地からの提案だった。
メモ書きのような紙が何枚もファイルされている。「3/30 図書室 27名 美術室 14人……」。避難所になった学校の「部屋割り表」だ。別の学校の「貸出物リスト」には「講堂マット 講堂シート 車椅子……」とある。校内の備品を避難者に役立てようとしたのが分かる。
避難所運営の日々を記録した日誌には「4/6 支援物資の移動の確認(市役所に確認し事務室へ連絡する)」とあり、慌ただしさがうかがえる。スーパーの折り込みチラシからは、震災後、食材などの価格がやや高かったことが分かる。
全国の地すべり地形と人工地形の分布マップを掲載
住所・地域で地震発生時の揺れやすさを検索
巨大地震発生時の各地の揺れや津波の大きさを確認
全国の活断層マップを掲載。震度予想データも
日本が抱える原発問題。16原発の放射能拡散予測も掲載
個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)
福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート