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英 LIBOR業務を移管へ
7月10日 4時40分

LIBORと呼ばれる短期金利の国際的な指標が銀行の不正な報告によってゆがめられていた問題で、イギリスの金融当局は、再発を防ぐため、指標の集計や公表の業務を、銀行の業界団体からニューヨーク証券取引所などを運営する企業に移すと発表しました。

LIBORは、ロンドン市場で銀行どうしが資金を貸し借りする際の金利を銀行の報告に基づいて集計する金融取引の国際的な指標ですが、イギリスの大手銀行「バークレイズ」など3つの大手金融グループが不正な報告で指標をゆがめていたとして、巨額の制裁金を科されました。
この問題を受けて、イギリスの金融当局は、再発を防ぐため、指標の集計や公表の業務を、イギリスの銀行協会からニューヨーク証券取引所などを運営する「NYSEユーロネクスト」に移すと発表しました。
LIBORを巡っては、銀行の報告を業界団体が取りまとめる仕組みが不正を生んだと批判されていることから、指標の管理を取引所の運営会社に移すことで透明性を高めるねらいがあります。
イギリスの金融当局では、このほか再発防止策として、規制や監督の強化に加え、銀行の報告ではなく実際に取り引きされた金利に基づき、指標を算出するなどの対策を打ち出しています。
LIBORを基準にする金融取引は世界で300兆ドルに上るとも言われ、影響が大きいだけに、これらの対策で信頼を回復できるのか問われることになります。

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