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【本田雅和】最初の区域再編から1年3カ月。ほかの自治体よりも再編が遅れていた福島県川俣町では、避難生活で妻を失ったうえ、町民の分断による孤独に苦しんできた人もいる。
「反対を続ければ、他の地区の住民との分断が進むばかりだ」。町中心部に避難している山木屋地区甲8区の行政区長、渡辺幹夫さん(63)は徐々に再編を受け入れる考えに変わった。
町内では、南東部の山木屋地区だけが計画的避難区域とされ、340世帯約1250人が避難した。
水道はなく、沢水と井戸水で生活する自然豊かな山里での「米も野菜も自給で不自由のない暮らし」は、2011年3月の原発事故で一変した。渡辺さんと妻のはま子さんはまず福島市内に、同居していた息子2人は別々に避難し、家族はばらばらになった。
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