欧州株:1カ月ぶり高値、鉱山株に買い-アルコア決算を好感
7月9日(ブルームバーグ):9日の欧州株式 相場はほぼ1カ月ぶりの高値となった。決算シーズンが始まった米国で、アルミ生産最大手アルコアの利益が予想を上回ったことが好感された。
鉱山株が高い。中国を中心に世界のアルミ需要が増えるとの見通しを、アルコアが示したことが手掛かり。フランス電力会社(EDF)は2008年10月以来の大幅上昇。料金引き上げの発表が買いにつながった。フランスのブランド品大手、モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)は2.1%上昇。イタリアのロロ・ピアーナの株式80%を取得することを明らかにした。
ストックス欧州600指数 は前日比0.8%高の294.58で引けた。これは6月10日以来の高値。年初来安値を付けた先月24日以降では、6.9%上げている。
PFAペンション(コペンハーゲン)のシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク氏は、「今週は決算への関心が高まっていくだろうが、それでもなお金融政策の影響力が大きい。米金融当局の緩和策縮小に伴う株式への影響は、少なくとも長期的には国債ほど壊滅的なものにはならないと認識されつつあるようだ。結局のところ、緩和策縮小は経済の回復力が高まっている兆候となるからだ」と話した。
9日の西欧市場では18カ国中12カ国で主要株価指数が上昇。英FTSE100指数は1%上昇。独DAX指数は1.1%、仏CAC40指数は0.5%それぞれ上げた。
原題:European Stocks Advance as Alcoa Report Boosts EarningsOptimism(抜粋)
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更新日時: 2013/07/10 02:10 JST