東京地検は9日までに、互いに暴力をふるったとして暴行の疑いで警視庁に逮捕された東京都内の反韓デモの参加者2人と、デモに反対していた3人について、不起訴処分にした。
不起訴処分とされたのは、「韓国人は帰れ」などのヘイトスピーチ(憎悪表現)を繰り返すデモで知られる「在日特権を許さない市民の会」(在特会)会長の男性(41)ら同会関係者2人と、デモに反対していた3人の計5人。
5人は6月16日午後2時ごろ、東京都新宿区の新宿駅東口で互いに暴行を加えたとして現行犯逮捕された。同様に現行犯逮捕された在特会の2人と、反対者の1人は6月末に略式起訴され、東京簡裁から罰金10万円の略式命令を受けた。