6月豪企業景況感指数はマイナス8に低下、4年ぶりの水準に
[シドニー 9日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)(NAB.AX: 株価, 企業情報, レポート)が9日に発表した調査によると、6月の企業景況感指数はマイナス8で、前月から4ポイント低下し2009年5月以来の低い水準となった。企業の売上高、収益がともに減少したため。
この調査により、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)による追加利下げは11月ではなく8月に早まりそうだとの観測が出ている。
企業信頼感指数は1ポイント上昇の0となり、楽観論と慎重論が拮抗していることを示している。
NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「最大の懸念は小売業、鉱業および製造業の景況感が落ち込むことだった。消費活動は、月間の調査を開始した1997年以来もっとも悪化している」と話す。同氏は「金融緩和や豪ドルの下落が競争力を支援しているはずだが、景況感は改善していない」とも述べた。
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