ラトビア:18番目のユーロ参加国に、EUが最終承認-来年導入
7月9日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)加盟国の財務相らは9日、ラトビアによる2014年1月1日のユーロ導入を承認した。旧ソ連の1共和国だった同国はこれで、18番目のユーロ参加国となる。
ラトビア通貨ラトのユーロへの転換レートは、1ユーロ=0.702804ラトに設定された。財政赤字や政府債務、金利、インフレ率のユーロ導入基準は既に満たしている。
EUの行政執行機関、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は記者会見で「ラトビアにとって、欧州の中心ならびに経済と政治の中核の一部になるという明確な選択だ」とし、先の「エストニアの経験からは、参加すれば経済・金融のさらなる安定から恩恵を受け、雇用や成長にプラスの直接投資を海外から得られることが示された」と語った。
世論調査専門家のアルニス・カトキンス氏がラトビア・ラジオに9日語ったところによると、ラトビア国民の約53%がユーロ導入に反対している。1年前は59%だった。6月半ばの調査で、支持派は22%程度で、21%が中立だったという。
ラトビアのドムブロフスキス首相はブリュッセルで記者団に対し、「追加キャンペーンを始めて以来、国民からの支持は徐々に改善している」とし、「導入までに国民の過半数がこの決定を支持するというのが現実的だと思う」と述べた。
原題:Latvia Wins Final EU Approval to Become 18th Euro-AreaState (2)(抜粋)
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更新日時: 2013/07/10 02:46 JST