2013年07月09日
韓国紙・世界韓人新聞は、昨年11月、韓国政府が「偽造パスポートに起因する同胞(=韓国人)たちの自由往来の問題が、韓国社会の深刻な懸案に浮上している」と、偽造パスポートの実態を報告したと報じた。そして、偽造パスポートを使う者は、韓国政府によると、「約15万人と推定」とされる。つまり、海外に在住する韓国人およそ15万人が、偽造パスポートを使っての海外入国・滞在ということになる。韓国人の人口は約4900万人であるから、320人に1人は偽造パスポートを持つという計算になる高水準だ。海外では、過去に偽造パスポート使用歴のある韓国人を強制追放したり、出国後、再入国を拒否する事例が発生したりするなどしている。韓国政府は、これまでも、偽造パスポートに起因する自由往来の問題が、韓国社会の深刻な懸案に浮上しているとしてきた。同政府は、昨年9月17日から11月30日までの75日間、韓国人違法海外滞在者に向け、一時的に、「アイデンティティの不一致と自主申告センター」を運営し、対策を講じた。しかし、自ら届出をした韓国人違法海外滞在者は、約2%の2000人にしかならなかったことが判明している。
韓国内では、「韓国政府の在外同胞(=海外在住韓国人)の出入国制度が不十分であり、同政府は、差別的政策に加え違法・脱法環境を助長した側面がある。偽造パスポートを使用したことは明白な違法である。どのようであれ、処罰が必要だ。韓国法務部が実施している指紋・顔認証制度による身元の不一致を放置する現行の措置は、(違法の)同胞たちに対しては全く役に立たないばかりか、むしろ犯罪者を量産する結果を招くことになるだろう」との指摘がある。
(関連)
韓国在外同胞政策が不法滞在量産―15万人が偽造パスポート(世界韓人新聞)
http://www.ckywf.com/board/read/forum_netz/137546(※韓国語サイト)
http://www.peeep.us/a623f26a(ウェブ魚拓)
記者壱号