2013年4月28日日曜日

むすんでひらいて7 ネットでの知り合い 支え


ネットでの知り合い 支え

深い付き合いの保護者  地域に少なく

眼鏡をかけてパソコンの画面をのぞき込む。ブログ(インターネットの日記風サイト)を更新したり、メールをチェックしたり、安曇野市内のアパート。

息子(13)の中学校とのトラブルを抱える母親(49)は、パソコンに向かわない日はない。

「知事に会って問題を訴えればいい」
「県議会や市議会に働きかけたらどうか」
息子が所属する男子バスケットボール部で起きた問題を母親は昨年暮れからブログで、

息子は今年1月から短文投稿サイト「ツィッター」でそれぞれ訴えてきた。

情報はネットで広がり、共感した人がこうして助言する。

「味方がいないので不安でした。でも、支持してくれる人がいて自分は間違っていないと思えた」

母親は、学校やバスケ部の保護者会と話をする際は、「子供を守るため」に強い口調にもなる。
気丈な振る舞いの裏で、こう本音を漏らす。


「保護者会として今回の入会を『お断り』させて頂くことになりました」
母親からの問題提起で昨年秋、部活動と社会体育の保護者会長は別々になった。

社会体育を運営する保護者会が昨年12月9日付
で母親に宛ててこうした文書を送った。
バスケットボールの負担、社会体育に入っていない生徒の扱い・・・。
疑問を問う母親に対し、
「歩み寄っても駄目だった」とある保護者。

ほかの保護者たちから「一緒にやっていく自信がない」という声が上がり、入会を拒む
結論に達したという。
そのころ母親の元に、もう一つの文書が届いた。12月27日付。

母親の疑問に関し、学校側は代理人弁護士を通すことにし、
その弁護士が母親との交渉を任されたと伝える内容だった。

学校側によると、3学期になると受験対応など学校運営に影響が出るため、
母親との直接対応に時間をかけられないとして、代理人に任せることにしたという。

学校側と直接やりとりする機会を失ったと感じた母親は、ネットでの発言を強めていった。

母親は東京都出身。
婚約者と死別を機に、20年前に安曇野市に移り住んだ。
この地で結婚、離婚をした今も子育てし、執筆関係の仕事をしているという。

70代の実母の病院の送り迎えもする。
小さな頃に病気がちだった子供の対応で、PTAの役員をしなかったこともあり、
地域の中に深い付き合いをする保護者は少ない。

市内には学校とのトラブルの相談に乗ってくれた元議員もいるが、むしろ、継続的に
情報交換しているのはネットで知り合った人たちだ。

母親が信頼を寄せる鹿児島市在住の女性(43)は、ブログを通して知り合った。
ブログにコメントを寄せたり電話で直接話したり。

この女性の子供は離婚した前夫と共に関東地方に移住。女性も地域付き合いは少ない。
女性は「一緒に、動かない山を動かそうとしている感じ」と話す。

目に見える地域ではなくネット空間で支えられる母親。

しかし、匿名性の高いネットには全然違う反応もある。「○○君ママと関わりたくないのです。ちょっとしたトラブルでも事を大きくされそう」
「ツィッターはこどもっぽく書いているだけで明らかに親だね」

こうした掲示板を、母親は努めて見ないようにしている。



今まで書きませんでしたが、今日は新聞記事にある「議員」の話をしましょう。

長野3区の井出庸生氏、参議院議員の片山さつき氏の記事は以前書きましたが、
地元の安曇野市議会の議員・内川集雄氏もこの件に関わりました。

市議が私に接触をしてきたのが2月上旬。
「市議から連絡があると思います」という匿名のメールをもらったのは、
1月だったでしょうか。

それまでも、ネットでは一部話題になっていた息子の件、
「県教委と文科省に苦情を入れておいた」
「義家政務官が非常に興味を持っている」
「市教委との会話を送ります」等々、
私の元にはたくさんのメールが寄せられていたので、
どれが本当かわからない時期があったのです。

内川市議からは本当に電話が来ました。
市議は、「匿名の人から電話を聞いた」と言っていましたが、
私はその匿名の人と市議のメールのやり取りをいただきました。

公開して良いと言われたので転載します。

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Mailの差出人(送信)様


該当中学において、トラブルがあったというようなことを
聞きましたが、詳細までは存じておりませんでした。

親御さんは、学校は安全で安心して通わせる場所と考えていると思います。(私の考え)
そんな場所で、先生が生徒に暴力とは。あってはならないこと。

私自身も、豊科中学2年のとき、理科の時間中に仲間とふざけていてわたしだけが、
○池先生にみんなの前で往復びんたをもらい倒れたことが、
いまだに悲しい思い出となって残っています。(今から45年程前の違いはあるが)

経緯、詳細について知らなかったことは、私自身反省するところです。
申し訳ありません。
経緯、詳細について早急に確認いたします。

安曇野市議会議員 内川集雄

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これを読んで、驚いたと共に、とても嬉しかったのです。
45年前の、もう既に亡くなっているかもしれないような教師に与えられた痛みを憶えている。
この人は、息子の心の痛みを理解してくれる方だと思いました。

電話で、翌日の面談の約束をし、ファミリーレストランで会いました。
まずは市議に、「この件を知っていたか御存知なかったか」を聞きました。
すると、「教育委員会から市議会に『モンスターペアレント』が騒いでる、という内容の報告はあったが、『ちょっと一方的だな・・・』と思いました」
との事でした。

淡々と事実を話し終わり、「これでも私はモンスターですか」と聞きました。
「いや、子供を守るのは義務だと思います」と言われホッとしました。

その日に話した事は、「議会の中で力があるわけではないので、
まずは議長に話をして緊急議会を招集させろ」という事と、
「2月開会の議会で、3月12日から自由質問があるので、
この件を取り上げる」という事でした。
私も、議会を聞きに行く約束をしました。

内川市議は、その日のうちにツイッターにて息子をフォローし、
「君の為に頑張る」とプライベートメッセージを送ってくれたそうです。

その後、内川議員は2月22日に教育長に会うので、
「学校へ行く」と断わり、すぐに校長・教頭に会いに行くと言っていました。
その後、またお会いしましょうと。

私も言われた通りに、堀金の市議会本部に行き、議長と会いましたが、
こちらは、ネットなどわからないご高齢。
「校長に会った時に言っておくで」
「教育委員会が違憲行為に加担しているという認識を持ってもらいたい」
「議会の福祉教育委員長から連絡させます」
もたもたゆるゆるとした会話で、事の重大さがわかっていない事が伝わってきました。

そして、福祉教育委員長とやら電話がかかってきました。
安曇野市の福祉教育委員長がどなたかは、市のHPでわかりますが、
5分も話さないうちに「忙しいので切っていいですか」と言われました。
「話を聞きたい」とかけてきて「切っていいですか」・・・?

私は、「そもそも電話で済む話ではないので、時間を取ってください」
と言いました。
「わかりました」と言ったきり、現在でもなしのつぶてです。

内川議員は、学校にも行かなかったようです。
最後に電話で話した時、「自由質問もできなくなりそうだ」と口を濁して言っていました。
結局、圧力でもかかったということでしょうか。
「新聞取材を受けているのが本当なら、記事になったら言う」
とも言われました。
「記事になったら言う」新聞の後押しがなければ、
議会で発言できないような議会など、聞いた事がありません。

自由質問の3月12日から14日にまだ記事にはなっていなかったわけですが、
内川議員は、今回の連載を受けて、どう思われたでしょう。

約束を履行しなくても、子供との約束を放置しても、
議員ではいられるわけです。

安曇野市の地方行政・教育行政・・・こんなものです。
市長と語る会で、直接親子で訴えても市長は無視。
教育行政の長である教育長は校長に加担。
息子の事を一生懸命にやってくれた教育委員長は、今は任期が終わり萱の外。
28人もいる議員はこの状態。

ましてや、FACE TO FACEで意見交換しているのですから。
地方行政などこんなものなのでしょうか。

今年は市議選もあるので、教育問題に力を入れてくれる議員に投票したいと思っていましたが、
議会自体がまともに「機能」しているとは思いません。
ズブズブで、何の問題提起もなされませんでした。



2 件のコメント:

  1. あなたは間違っていませんよ。
    親が子供を守らなくて、誰が守るのでしょう。
    校長も部活動の顧問も転任して今はお子さんは元気に登校しているのでしょう。結果的にブログでの発信は正解だったと言えるのではないですか。

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  2. コメントありがとうございます。
    校長と暴行教師が異動になっても、まだ若干問題は残っています。
    なので、春休み中に、県教委と弁護士を通し、
    新しい校長との面談を申し入れました。
    しかし、なしのつぶてです。
    未だに学校へは通えていません。
    1人の生徒の事など、どうでも良いのでしょう。

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