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教科書「不適切」議決 撤回求める
7月9日 22時34分

教科書「不適切」議決 撤回求める
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学校の式典で行われる国歌の斉唱について「一部の自治体で強制の動きがある」と記述した日本史の教科書を東京都教育委員会が不適切だと議決したのは不当だとして9日、市民グループが記者会見し、教育委員会に対して議決の撤回を求めました。

記者会見を開いたのは大学教授や労働組合などで作る市民グループです。
教科書を採択する東京都教育委員会は先月、学校の式典で教職員が行う国歌の斉唱を巡り「一部の自治体で強制の動きがある」と記述した実教出版の日本史の教科書について、内容の一部が不適切だとして都立高校での使用はふさわしくないという内容の議決をしています。
会見の中で、市民グループの俵義文さんは「教科書の採択では生徒と向き合う現場の意見が最大限尊重されるべきで、特定の教科書を排除する権限は教育委員会にないはずだ。教育現場への不当な介入で許されない」と述べ、教育委員会に対して議決の撤回を求めました。
学校の式典で行われる国歌の斉唱を巡っては、東京都教育委員会が教職員に義務づけているのに対し、都立高校の元教員が思想や良心の自由を保障した憲法に違反するとして訴えを起こし、最高裁判所はおととし憲法に違反しないとする判断を示しています。
今回の議決について、東京都教育庁の金子一彦指導部長は「国歌斉唱が最高裁で合憲とされたことを踏まえれば『強制の動きがある』と記述された教科書を都立学校で使うことはできない」と話しています。

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