カナダ列車爆発 40人犠牲か7月9日 18時59分
カナダ東部のケベック州で6日、原油を積んだ貨物列車が脱線して爆発、炎上した事故では、これまでに13人が死亡したほか、近くの飲食店などにいたおよそ40人の行方がいまだに分かっておらず、事故に巻き込まれたとの見方が強まっています。
ケベック州のラック・メガンティックで6日未明、原油を満載したおよそ70両編成の貨物列車が無人のまま暴走して脱線し、爆発、炎上しました。
この事故で、付近の飲食店など30棟の建物が焼け、これまでに13人が死亡したほか、線路近くの飲食店などにいたおよそ40人の行方が、事故発生からまる3日経った今も分かっておらず、事故に巻き込まれたとの見方が強まっています。
このため最終的な犠牲者の数は、さらに増えるとみられています。一方、これまでの調べで、爆発を起こした貨物列車は、およそ10キロ離れた隣町で、乗員が交代するため列車から離れている間に機関車と貨物車が何らかの理由で切り離され、貨物車の車両が走り出して猛スピードで町に突っ込んできたものとみられています。
鉄道会社では、列車の管理などに問題はなかったとしていますが、警察は「さまざまな分野の専門家を動員してすべての可能性について調べる」として、刑事責任の追及も視野に捜査を行うとしています。
人口が6000人のラック・メガンディックでは、多くの住民が家族や知人と連絡が取れなくなっているほか、今も全人口の3分の1に当たる2000人が避難生活を強いられており、人々は不安や不満を募らせています。
男性の1人は「衝撃が大きすぎて町中が喪に服している状態だ」と話していたほか、女性の1人は「何から手をつけてよいのかも分からず、通常の暮らしに戻れるまでには数か月かかる」と話していました。
[関連ニュース] 自動検索 |
・ カナダ列車炎上 死者13人に (7月9日 6時47分) ・ カナダ列車炎上 40人以上安否不明 (7月9日 5時2分) ・ カナダ列車炎上 不明者の捜索本格化 (7月8日 12時6分) ・ カナダで貨物列車爆発 5人が死亡 (7月8日 8時22分) ・ カナダ 貨物列車が脱線炎上 (7月7日 11時5分) |
[関連リンク] |
|