【シカゴ=共同】東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質が生物に及ぼす影響を考える国際分子生物進化学会のシンポジウムが8日、米シカゴで開かれた。日米の研究者らがツバメなどの鳥類やチョウなどの昆虫に異常が起きている可能性があると指摘し、さらに詳しい調査の必要性を訴えた。
米サウスカロライナ大のティモシー・ムソー教授は1986年のチェルノブイリ原発事故後、ツバメなどの羽毛の一部が白くなるほか、体に腫瘍ができるなどの異常が起きたと報告。
日本の研究者と協力して福島第1原発事故の影響も調べているムソー教授は原発周辺で鳥類の個体数が減る一方で、羽毛の一部が白いものや腫瘍がある鳥が見つかったとの情報があると明かし、放射線との関連を調べる必要があるとした。
琉球大の大瀧丈二准教授は福島周辺で採取したチョウの一種「ヤマトシジミ」の遺伝子や形態に異常が見つかったことを報告。昆虫は一般に低線量被ばくに強いとされるが、実験室で幼虫に放射性物質が付着した葉を食べさせると成長段階で異常が起きて死ぬことを明らかにした。
東京電力、福島第1原発、大瀧丈二、シカゴ
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