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復興への思い詩に 田村・久住さん作、待望の合唱曲誕生

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「悲しみの青い鳥」を作った久住さん(左)と後藤さん
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田村市の久住秀司さん(72)は、東日本大震災、原発事故後の自身の心境をつづった歌「悲しみの青い鳥」を完成させた。合唱曲に仕上がっており、久住さんは「合唱部やコーラスグループに歌ってもらえれば」と願っている。
もともと短歌をたしなんでいた久住さんは震災を受け、「県民一丸となって復旧、復興に取り組まなければならない」という思いを残そうと、詩をしたためた。その後に知り合った郡山市の詩人後藤基宗子さん(69)が橋渡し役となり、岡山県の童謡作曲家高月啓充さんが作曲、待望の合唱曲が誕生した。
歌詞は3番までで、浜通り、中通り、会津地方それぞれについて歌っているほか、青い鳥が「どこへ飛んでいった」(1番)、「くらい森の陰に」(2番)、「きっと帰ってくる」(3番)と、震災直後の様子から将来の帰還を願うメッセージも込められている。
また3番までの歌詞のほか、本県を「豊饒(ほうじょう)の土地」と歌う久住さんの思いが詰まった3行の歌詞も付け加えられた。
楽譜を持って学校やコーラスグループを訪ねているという久住さんは「多くの人に歌っていただき、将来は発表会などを開催したい」と話している。
(2013年7月9日 福島民友トピックス)
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