今日の国内市況(7月9日):株式、債券、為替市場
(ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。
●日本株大幅反発、欧米高とアジア安定でリスク許容回復-内外需買い
東京株式相場は大幅反発。ポルトガルの政情不安の後退、景気回復期待などを背景に前日の欧米株が上昇し、投資家のリスク許容度が上向いた。中国などアジア株の落ち着きも好感され、機械や輸送用機器など輸出関連、金融や小売、電力、不動産など内外需業種ともに幅広く高い。
TOPIXの終値は前日比24.31ポイント(2.1%)高の1196.89、日経平均株価は363円56銭(2.6%)高の1万4472円90銭。日経平均はきょうの高値引け。
みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、「米国株は金利上昇への抵抗力を付けつつある」と指摘。前日の日本株が売られる要因となったアジア株が「総じて下げ止まったこともあり、投資家はリスクを取りやすくなった」と言う。
●債券は反発、米金利低下や流動性供給入札受け-超長期ゾーンが強い
債券相場は反発。前日の米国市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りが低下した流れを引き継いで買いが先行。きょうの流動性供給入札の結果を受け、午後は株高進行にもかかわらず、超長期ゾーンも強くなった。
東京先物市場で中心限月の9月物は前日比10銭高の142円32銭で始まり、午前は142円30銭台を中心にもみ合った。午後の取引開始後に上げ幅を拡大し、25銭高の142円47銭まで上昇。その後はやや伸び悩み、結局は16銭高の142円38銭で引けた。
大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は「きのう米国債が反発したので、さや寄せの動きとなり、円債も買われている」と指摘。流動性供給入札については、応札倍率は高くなかったとしながらも「やや強めの結果だった」と分析した。
●円全面安、株高でリスク志向の動き-日米金利差見据えた円安観測も
東京外国為替市場では円がほぼ全面安。日本株の一段高を受けてリスク志向の動きが強まった。経済指標の改善で早期の量的緩和縮小観測がくすぶる米国と金融緩和の継続が見込まれる日本との金利差に着目したドル高・円安観測が根強いことも、円売りの背景となった。
円は主要16通貨のうちスイス・フランを除く全てに対して前日終値比で下落した。前日の海外市場でドルの上昇スピードが行き過ぎと警戒された流れを引き継いで、ドル・円相場は朝方に一時1ドル=100円77銭までドルが売られたものの、日本株が反発して始まるとドル買いが優勢となった。この日の日経平均株価が高値で引ける局面ではドル買い・円売りが一段と加速し、101円30銭を付けた。
あおぞら銀行市場商品部の諸我晃次長は、「日米の緩和スタンスの差を背景に、円安トレンドは変わっていない」と指摘。「ただ、オプション取引でドルコール(ドル買いの権利)を売る動きも見られ、以前のような速いペースでの円安にはならないと思う」と述べていた。
更新日時: 2013/07/09 16:38 JST