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東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に見舞われた福島県の小学生たちが、体験や思いをつづった作文や詩が絵本にまとまった。「ふるさとはフクシマ 子どもたちの3・11」(文研出版)として、30日に出版された。
福島市のNPO「元気になろう福島」が大熊町や、南相馬市、いわき市など七つの小学校の協力を得て120人の子どもたちの作品を収集。15人分にプロの絵本作家が挿絵をつけた。
その時もうみんなとバラバラになるとは思ってもいませんでした。夜になりお父さんが仕事から帰ってきて「原発が爆発したから逃げるぞ」と言いました。(南相馬市の石神第二小6年だった菅野莉奈さん)
体育の授業中に地震に襲われ、ランドセルも持たず下校。飯舘村の祖母の家に避難し、事故でさらに避難を続けたつらさを書いた。
ブランコゆれた、気のせいか 風が笑って過ぎてった 子どもの声はもう聞けない(郡山市の赤木小6年だった金子健くん)
短い詩に、原発事故で友達が避難していった寂しさをつづった。
一人でも多く元気が出るように。新しい未来を作る仲間がどんどん増えますように(新地町の福田小4年だった荒美祐さん)
津波で身内を亡くし悲しむ曽祖母を励まそうと、体を支えてあげたりしたことを紹介。前を向く気持ちを書いた。
絵本は売り上げの3割を、被災した子どもたちの活動を支える基金に充てる。問い合わせは同NPOへ電話(024・563・7166)かメール(honda@genkifukushima.jp)で。