【ＢＯＸ】三浦、Ｖ１へ“ハンデスパー”２階級上相手に打撃戦

２階級上の選手を相手にスパーリングするＷＢＣ世界Ｓフェザー級王者・三浦（右）

　◆プロボクシング　▽ＷＢＣ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ　王者・三浦隆司―同級１位・セルヒオ・トンプソン（８月１７日、メキシコ・カンクン）　ＷＢＣ世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司が“ハンデ”付きスパーで拳に磨きをかける。同級１位セルヒオ・トンプソンとの初防衛戦に向けて８日、都内の所属ジムでスパーリングを開始。自分より２階級上のスーパーライト級の元地域王者のフィリピン人パートナー２人を招き、大一番に備える。

　骨がきしむような迫力だ。三浦は元パンアジア・スーパーライト級王者ダン・ナサレノ・ジュニア（２３）を相手にボディーや顔面に得意の左を打ち込んだ。だが２階級上のパートナーは突進をやめない。互いに距離が詰まり、激しい打撃戦の展開に。次に出てきた東洋太平洋同級王者ロメオ・ジャコサレム（２５）にも果敢に攻めにいった。

　計５ラウンドのスパーを終えた王者は「攻めと同時に守りもしっかりしないといけない。いいパートナーです」と汗をぬぐった。初防衛戦の相手のトンプソンは強打が最大の武器で「パートナー２人はトンプソンと同じぐらいのパンチ力はあるでしょう」と力強い相手に対策を練っていく。