俳優の妻夫木聡(32)、女優の北川景子(26)が来年1月に公開予定の映画「ジャッジ!」(永井聡監督)で本格初共演、“偽夫婦”を演じることが分かった。妻夫木演じる新人広告マンが世界最大の広告祭に参加し、ライバルたちと虚々実々の駆け引きを繰り広げる姿を描くコメディー。一般的には知ることのできない、CM業界の裏側を垣間見ることができる作品となりそうだ。
妻夫木と北川―ともに複数の公開待機作を抱える人気者が、ガッチリとタッグを組んで、広告業界の裏側を描き出すコメディーを世に送り出す。
CMでは共演経験のある2人だが、ドラマや映画では初めて。2006年に公開されたハリウッド映画「ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT」には、双方ともに出演しているが、一緒に登場するシーンはなかった。
今回、妻夫木が演じるのは、世界最大の広告祭にCMの審査員として参加する大手広告代理店の新人広告マン・太田喜一郎。北川は名字の読みが同じというだけで、太田の“偽の妻”として広告祭内で開かれるパーティーに同伴する同僚・大田ひかり役を務める。当初は嫌々ながら参加したひかりと喜一郎の距離が、徐々に近付いていくところも見どころの一つだ。
監督、脚本をCM業界の“超一流”が手掛けるだけに、リアルな映像が期待できる。今回が長編映画初メガホンとなる永井監督は、樹木希林や堺雅人が出演するトヨタのハイブリッド車をテーマにした広告キャンペーン「TOYOTOWN」などの話題作を作ったディレクター。脚本の澤本嘉光氏は「犬のお父さん」で知られるソフトバンクの「ホワイト家族」シリーズや妻夫木も出演するトヨタの「ドラえもん」シリーズなどを担当した。
配給する松竹の関係者によると、企画は5年前にスタート。100回以上、脚本を直して試行錯誤を重ねてきたという。永井監督は「妻夫木さんも北川さんもCMでは仕事をしたことがありますが、長編は初めてなので、お互いに言いたいことを言って、良いコラボレーションを生み出していきたいです。お二人の経験値も、たくさん借りたいと思います」とコメントしている。8月上旬にクランクインの予定だ。
◆「ジャッジ!」 新人広告マン・太田(妻夫木)は、世界一のテレビCMを決定する広告祭に審査員として参加することに。だが、独身の太田には毎夜、行われるパーティーの同伴者がいない。仕方なく、同僚の大田(北川)を“偽の妻”として同行する。広告祭が始まり、太田は自社CMがグランプリに選ばれなければクビになる事実を知る。世界中のライバルたちと駆け引きを続けるうちに、仕事の意味に気付き始める太田。そして、ついにグランプリを決める日がやってくる―。
[2013/7/9-06:00 スポーツ報知]