FMTOWNSなページ I
TOWNS OS SETUP編
あなたは、 番目のお客様です。(2002年8月13日カウント開始)
2002年8月 renewal
2002年7月、我が家にFMTOWNS II CX20がやってきた。
私にとっては、NECのPC−9801FAと同様な憧れの一品である。
FMTOWNSは当時先を駆けるMultimedia機であったが、先見の明がなく購入には至らなかった。まあ、この時点ではゲーム機の装いが強かったことが災いをしていたかも知れない。
しかし、FMTOWNSの一種独特な様相(例えば、縦型CD−ROM)が購入意欲をそそったものである。
このFMTOWNSが、十数年振りに我が家にやってきた。
でも、TownsOS(V2.1 L10)があるだけで、取説等はほとんどない。
これから、またひと働き(楽しみ)である。
2002年8月、TownsOS V2.1 L31とMicrosoft Windows Version3.1 L11を入手、L10を諦めL31をinstallすることにした。
FMTOWNS II CX20 容姿
FMTOWNS II CX20仕様
本体 FM TOWNS モデル CX20(FMTW2CX20) CPU Intel 80386 16MHz Main RAM 2 MB +24 MB(8 MB*3) = 26MB(max.)(2002年7月増設) Video RAM 512 KB Sprite RAM 128 KB 日本語ROM JIS第一、第二水準漢字ROM、辞書ROM 512 KB 音源 ステレオPCM音源 8 channel ステレオFM音源 6 channel CDデジタル オーディオ 時計 年月日、時分秒(バッテリー・バックアップ) FDD 3.5 inch 2HD*2 CD−ROM Drive 1 drive(1倍速) 内蔵インターフェイス 増設FDD、RS−232C、プリンター、I/O拡張ユニット、CRT、SCSI I/F オーディオ出入力 ステレオライン IN/OUT(L/R)、ヘッドフォン端子、マイク端子 HDD内蔵 Fujitsu M2684SAU (SCSI)500MB(2002年8月取り付け) モニター CRTディスプレイ FMT−PD535 キーボード JISキーボード FMT−KB107 マウス TOWNSマウス FMT−MO103 ゲームパッド TOWNSパッド FMT−PD−102 HDD外付 NEC PC−HD540EB2 ハードディスク・ユニット(HDD内蔵化に伴い取り外し) OS TOWNSOS V2.1 L10⇒TOWNSOS V2.1 L31に変更(2002/8)
(TownsOSについて知りたい方はこちら)
TOWNSを動かす・・TownsOS CDから
まず、TOWNSをTownsOSのCDから直接動かしてみる。
CDからの起動はいたって簡単。CDドライブにTownsOS CD−ROMを挿入し、電源を入れるだけで起動する。(CD-ROMはQドライブ固定)
これだけで全ての機能が使用できる。
TOWNSを動かす・・ハードディスクから
次に、大事なTownsOS CD−ROMを絶えず使用することは大変危険であり、非常に低速(CDドライブの速度は1倍速)であるため、ハードディスクにより運用することにする。
(1)外付HDD
使用するハードディスクは、外付NEC PC−HD540EB2(540MB SCSI)とした。(対応HDD容量が不明であるため、適当なHDDを試みた。ほとんどのSCSI HDDは使用可能とのこと。最大認識容量は(一説によると)8.4GB位まで可能とのこと。確認はしていない。)
(2)SCSI IDの設定
SCSI IDの設定は、0〜7まで設定可能であるが、制限条項があります。
ID=0:内蔵SCSI機器(固定)
ID=1〜4:外付HDD(1〜4の内順不動、飛び使用可能)
ID=5,6:MO、ZIP、SCANNER等のリムーバル機器(5,6を使用しないと、メディアが自動排出されますが、メディアが入っていない場合、「電源OFF時30秒ほど時間が掛かる」とのこと。また、ZIPを接続すると不安定になるとの説もあり。また、5,6以外だと、起動時にメディアが入っていないと、起動に時間がかかるものもあるよう。確認未)
ID=7:SCSIボード等本体に使用
(3)外付HDDの接続
ID=1に設定後、HDDの電源を入れ、PCの電源を入れる。(HDDの電源は先に入れること。後に、モニター用電源にテーブルタップをつなぎ(なんて無茶な)、PC電源を入れると、HDD電源も入るようにした。電源容量は許容値以内。)
しかしながら、ディスクトップ「ドライブ選択」ウィンドウ上には、HDD認識の表示はされない。
若干、不安となる。
(4)ドライブ設定
@メニューバー「設定」⇒「ドライブ構成」
A「ドライブ選択ウィンド」表示
BHDD ID=1のアイコンをクリック
C「ドライブを追加する」を選択(□をクリック)⇒「実行」
DHDD ID=1のアイコン横に[D]ドライブが表示される。ドライブ[C]は内蔵HDDに割り当てかと思ったが、HDDを内蔵してもCドライブへの割り当てはなかった。
「TownsOSのRAMディスクを使用」とあるが、HDDを使うと効果はないとのことであるが、取りあえず、使用「する」とした。
「シングルドライブモード」は「解除」
「実行」
(最初の画面に戻る)
ドライブ設定を有効にするために、リセットを行う。
メニューバー「FMTOWNS」⇒「終了」
E「リセット」を選択する。
Fリセット後、「ドライブ選択ウィンドウ」にID bニドライブを表示したアイコンが表示される。
G@〜Fを実行することにより、[E]ドライブが設定される。F以下のドライブも同様に設定できる。
(5)区画設定
ドライブ設定しただけでは、まだインストール不可。ここがTOWNSの良いところ?マルチ・ブート対応のため、各ドライブの条件を設定する。
@メニューバー「設定」⇒「区画設定」をクリック
A「区画設定」ウィンドウに、最初にID=0が選択され「ハードディスクが使用できる状態になっていません」の表示。(当然、ID=0にはHDDがない)
B三角矢をクリックしID=1のHDDを表示する。
「全容量 0.0MB、残り容量 0.0MB、ドライブ設定数 0」が表示されている。
CHDDアイコンをクリックすると全容量、残り容量、ドライブ設定数が表示される。正しく表示されていることを確認する。
D「区画番号」=1の行をクリックする。「区画名を入力してください」の案内が表示される。
ここの区画にはTownsOSを設定するため、「TOWNSSYSTEM」と入力する。(区画名は任意で可)⇒「実行」
E「OS種別」を求める案内。TownsOSは「MS−DOS」であるためこれを選択。⇒「実行」
F「容量」を設定する案内。最大設定可能容量は127.0MB。<<>>でも設定できるが、「ALL」をクリックすることで、最大容量が設定可能。ここでは、最大容量127.0MBを設定する。⇒「実行」
G区画番号=1に設定値が表示される。「起動(=起動ドライブ)」の設定は、後で可。
H同様にして、区画番号2も設定する。ここでは、Windows3.1を設定する予定であるため、区画名に「WINDOWS3.1」を設定する。⇒「実行」
I「区画情報を更新します」の案内⇒「実行」
J区画番号1、ドライブ[D]の設定内容表示と「システムの複写」要否の案内あり。「する」を選択。(後でもシステム複写は可能)⇒実行
K続いて、区画番号2、ドライブ[E]の更新であるが、「ボリューム名の設定に誤りがあります」の表示。この誤りはディスクの名前に「.」を使ったためである。
Lディスク名を「WINDOWS3_1」に修正することで解決。区画名も同様に直した。(”区画名”は直す必要もないが)⇒「実行」
M区画設定状況が表示される。⇒実行
「区画情報を更新します」の案内⇒実行
「正常終了」の表示⇒「区画設定」ウィンドウ左上■をクリックして終了する。
区画設定について詳しく知りたい方はこちら
(6)ドライブ内ファイルの確認
@「ドライブ選択」ウィンドウ右上隅の□をクリックし、「ファイル」をクリック。(チェックマークをつける)
A「ドライブ選択」ウィンドウのドライブをダブルクリック⇒複写された「システムファイル」の状況が確認できる。
(7)TownsOSのインストール
@「Q:TOWNSSYSTEM」ウィンドウの「ツール」をダブルクリック⇒「Q:TOWNSSYSTEM\ツール」ウィンドウの表示
A「HDインストール」アイコンをダブルクリック⇒「ハードディスクインストール」ウィンドウ表示⇒「インストールするOS」の選択案内。⇒「TownsOS V2.1L31」をチェック⇒実行
B「モード選択」案内⇒「新規作成」をチェック⇒実行
Cドライブ選択案内「既存ドライブ」チェック⇒[D]ドライブ選択⇒実行
D「機能選択」案内「コンソールモード」チェック⇒実行
E詳細設定ウィンドウが表示される。詳細設定後⇒実行
F設定確認ウィンドウが表示される。確認後⇒実行
G「ハードディスク運用の設定」ウィンドウ表示(1/2ページ)⇒内容確認および設定⇒「次ページ」クリック
H「ハードディスク運用の設定」ウィンドウ表示(2/2ページ)⇒確認・設定⇒「文字フォント」の「一括登録」をクリック
I「一括登録」ウィンドウ表示⇒実行
J「一括登録しました」の案内⇒「確認」をクリック
K「設定はリセット後に有効になります」の案内⇒確認をクリック
L「正常終了しました」の案内⇒確認をクリック
Mメニューバー「FMTOWNS」⇒「終了」⇒「リセット」
(8)起動ドライブの設定
@メニューバー「設定」⇒「起動ドライブ」クリック⇒「起動ドライブ」ウィンドウ表示⇒[D]ドライブをクリック⇒実行
[Q]ドライブ設定でも可(後々Qドライブ設定の方が、使いやすい設定です。)
Aメニューバー「設定」⇒「区画設定」選択⇒「区画設定」ウィンドウ表示⇒起動するドライブをチェック■⇒実行
Bメニューバー「FMTOWNS」⇒「終了」⇒「リセット」
以上で、インストール作業は終了
(9)インストールされたファイルの確認
この時インストールされるファイルを下記に示す。
CSTL_BAK <DIR>
DEL <DIR>
EXE <DIR>
GEAR <DIR>
HCOPY <DIR>
HELP <DIR>
LMATE<DIR>
SIDEWORK<DIR>
SYS<DIR>
SYSINIT<DIR>
TBIOS<DIR>
TS_TOOL<DIR>
T_FILE<DIR>
T_TOOL<DIR>
T_UTY<DIR>
AUTOEXE.BAT
CONFIG.SYS
CONSOLE.EXE
CONTROL.EXE
DOS.BAT
GSTART.CNF
GSTART.EXP
OAK2USE.DIC
RUN386.EXE
SIDEWORK.BIN
TMENU.BAT
TMENU.EXG
TMENU.IF2
TMENU.ITM
TOWNS.ICN
TOWNS.SYS
インストールされないファイルを下記に示す。
FREEWARE<DIR>
GUIDE<DIR>
MHLP<DIR>
MVDEMO<DIR>
MWORLD<DIR>
ZMPD<DIR>
DRIVE_R.IMG
この設定作業にてHDDより起動できれば成功。
(10)INSTALL ITEMの比較
FMTOWNSは基本的にCD−ROM稼動で考えられており、HDD稼動になると容量的なものか、各種機能が削られている。この状態を下表に示す。
CD−ROM稼動と同じにするためには、別なドライブに各種ファイルを複写し、関連付けをする必要がある。(〇;あり、−;なし)
MAIN ITEM CD−ROM稼動にあるもの HDD稼動にあるもの SUB ITEM CD−ROM稼動にあるもの HDD稼動にあるもの TownsGEAR 〇 〇 TownsGEAR 〇 〇 TownsGEAR入門 〇 − TownsGEARデモ 〇 − ノート事例集 〇 − テキスト編集 〇 〇 − − − テキスト編集(シェル) 〇 〇 − − − TownsStaff 〇 〇 CD辞書検索 〇 〇 CD辞書検索(シェル) 〇 〇 テキスト印刷 〇 〇 予定表 〇 〇 電卓 〇 〇 TownsTalk 〇 〇 ポストカード 〇 〇 住所録 〇 〇 葉書作成 〇 〇 補助機能 〇 〇 ツール 〇 〇 アイコン編集 〇 〇 外字編集 〇 〇 スプライト編集 〇 〇 コントロールパネル 〇 〇 メニュー色設定 〇 〇 テレビ 〇 〇 ビデオ 〇 〇 ビデオ編集調整 〇 〇 プリントスプーラー 〇 〇 HDインストール 〇 − HDリフォーム 〇 − Townsアドベンチャー 〇 − − − − エンターテイメント 〇 〇 CDプレイヤー 〇 〇 EUPプレイヤー 〇 〇 MUSICWORLD 〇 − 数字並べ 〇 − TownsLIPS3 〇 − TownsLIPS4 〇 − データ紹介 〇 − − − − キーボード入門 〇 − − − − LiveMotion 〇 − − − − 設定 〇 〇 モノクロハード 〇 〇 カラーハード 〇 〇 ハードコピー(ファイル) 〇 〇 ハードコピー(削除) 〇 〇 サイドワークON 〇 〇 サイドワークOFF 〇 〇 タブレットON 〇 〇 タブレットOFF 〇 〇 フルカラーON 〇 〇 フルカラーOFF 〇 〇 システム設定 〇 〇 サウンドメッセージ 〇 〇 データ起動の設定 〇 〇 ビデオボードON 〇 〇 ビデオボードOFF 〇 〇 フリーソフトウェア 〇 − フリーソフトウェアの扱い 〇 − フリーソフトウェア 〇 − コマンドモード 〇 〇 − − − FM−OASYS 〇 〇 − − − お知らせ 〇 − − − −
**上記のことから、新規にソフトウェアをinstallする場合は、CD−ROMからの起動をする。**
MAIN MEMORYの増設
FMTOWNS CX20の基本MAIN MEMORYは2MBです。
この機種の最大容量は、26MBであるため最大容量を狙って増設をすることにしました。
MEMORY用SLOT数は3、各SLOTの最大容量は8MB(2,4,8MBの挿入が可能)、したがって最大容量を確保するためには、各SLOTに8MBのMEMORYを挿入(8MB*3=24MB+基本2MB=26MB)することになります。
TOWNS専用のMEMORYは殆んど入手は不可能。
TOWNSのMEMORY情報を元に、使用可能なMEMORYを探すことにしました。
「DOS/V機用MEMORYが無改造で使用可能なものがある」との情報を得て、自己保有、会社保有および中古PCショップ販売品を虱潰しにあたりましたが、発見は不可能でした。
頼りはオークションと判断し、探索を行ったところ、DOS/V機用MEMORYの改造品が見つかりました。
改造品で若干心配ではありましたが、実機試験後代金払いがうたわれていた為、これ(8MB*3)を購入しました。(オークション終了後、挿入機種の確認メールが入ったことは非常に助かりました。)
送られてきたMEMORYの外観は、あまり見たことのないタイプでした。やはり品薄品でしょうか。
また、URLにて紹介のあったSIMM−IDとは若干異なっていました。
1枚1枚を確認しながら取り付け、全てのMEMORYが確実に動作していることを確認しました。
これで、最大能力を発揮すると思われます。ただし、起動時のMEMORYの確認速度が遅いため、あまり増やすとこの起動時の時間が掛かることは皮肉なものです。(気のせいかも知れませんが、最大容量にするより、中程度(18MB)あたりで止めたほうが全体の速度は速いような気がします。全体のperformanceは判りませんが。)
TOWNSなページIIへ(内蔵HDDの挿入方法を紹介)
TOWNSなページIIIへ(Windows3.1のSETUP方法を紹介)
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