おいしい、楽チン、トマト氷で血糖値が下がる
【話題】
作り方は下記掲載。トマトの健康効果は非常に高い。一時は「トマトダイエット」が流行したが、ほかにもさまざまな健康効果が報告されている。
「インスリンの働きをよくして糖代謝を活性化し、血糖値を下げます。1週間の食事で7個以上トマトを食べれば、消化器系がんのリスクが6割減少するという調査結果もありますし、動脈硬化予防、高血圧改善、免疫力や脳機能のアップなども、証明されています」
<生で食べるより、栄養素を効率よく取れる>
これらの健康効果は、トマト特有の色素リコペンや、豊富なビタミンA・C・E、ギャバ、ペクチンといった栄養素によるもの。ところで、トマトは生でも手軽に食べられるが、トマト氷にするメリットは?
「生食では、せっかくの栄養素の体内への吸収率があまりよくないのです。加熱と撹拌(かくはん)というひと手間を加えることで、細胞が破砕され、体内に取り込みやすくなります。また、うま味成分であるグルタミンは加熱によって増えるので、よりおいしくなる。加熱でビタミンCなどが減少するのでは、と思う方もいるでしょうが、最近の研究で、ビタミンCは加熱しても効果は損なわれないことが分かっています」
加熱するとかさが減って多くの量を食べられるし、氷にすれば時間がない時でもパパッと使える。これもメリットだ。
トマト氷はどんな料理にでも使える。
「トマト氷は、醤油や味噌との相性がいいので、和食にも活用できます。これからの季節なら、ゆでたそうめんに、凍ったままざくざく切ったトマト氷、醤油、オリーブオイルを入れて混ぜたものがおすすめ。絶品です」
記者もいろいろ試した。いずれも、トマト氷をプラスするとうま味が増した。“生トマト”が持つ青臭さがないので、トマトがあまり好きでない人も食べられるだろう。参考までに、記者がトマト氷を使って作った料理を一覧にまとめた。お試しあれ!
【トマト氷の作り方】
ヘタをくりぬいたトマトをポリ袋に入れ、袋の口は閉じずにレンジで加熱。トマト6個に対し、レンジ強600ワットで15分が目安。それを汁ごとミキサーに入れ、水60ミリリットルを加え、とろとろになるまで撹拌。冷めたら製氷皿で冷凍。1日2個を目安に食べる。
※ミキサーがなければ、レンジの後、そのまま冷やして冷凍。
【試した料理一覧】
味噌汁、カレー、パスタ、リゾット、アスパラと豚肉の炒め、肉ジャガ、キャベツとツナの煮物、筑前煮、マーボー豆腐、ラーメン、雑炊、サラダのドレッシング、ナスの味噌炒め、市販のそうめんつゆと混ぜて麺のつけ汁や冷ややっこのタレに
※トマト氷は凍ったまま使用。すぐに溶ける。簡単に切れるので、場合によっては切って使用