2010年4月25日
「公立中学に進み、高校はうちに」――。埼玉県立の進学校、浦和第一女子高校(さいたま市浦和区)が5月1日、小学生を対象にした初の学校説明会を開く。「小学生のうちに公立校の魅力をPRしないと、受験してもらう機会そのものが失われてしまう」と判断したという。
説明会は県内の小学4年以上の児童と保護者向けに同校で開く。学校行事を映像を交えて紹介するほか、進学実績や補習授業など同校の指導態勢を説明。授業の様子も見てもらう。「一女をモデルに、(広く)公立高校の教育活動への理解を深めてもらう」のも狙いといい、女子校ではあるが男子の参加も受け付ける。
同校はこれまで中3向けの説明会を年4回開いてきた。だが、近隣の小学校などから「多くが私立の中高一貫校を志望する」「4年生くらいから中学受験の準備を始める」との声を聞き、小学生向けの開催を決めた。「公立校にも私立の中高一貫校に劣らない環境があることを知ってもらいたい」という。
上原一孝教頭は「公立高校の進学指導は保護者の時代よりかなり進化している。一女は部活動も盛んで、中学と高校が別だからこそ経験できることもある」と話す。
申し込みは28日まで。小4未満でも参加の相談に応じる。問い合わせは同校(048・829・2031)へ。(小林祝子)