待望シンデレラボーイ！阪神、今成で奪首ターン！

売り出し中の今成。「５番・右翼」でのレギュラーが見えてきた【拡大】

　気温が上昇した７月に入り、５試合で１６打数１０安打、打率・６２５と驚異の数字を残している。この日の那覇の最高気温は３３度。９日は夜でも３０度近くになると予想されている。

　「夏は食欲が増えるんです。だからバテることはない。ちょっと上がってくるかもしれないですね。前半、出ていなかったのもあって、体は元気です」。体重が落ちる選手が多い夏場だが、プロフィル通りの８０キロ前後をキープ。頼もしい限りだ。

　左ひざの手術を受けた福留の離脱後、右翼では伊藤隼、柴田らにチャンスが与えられたが、期待を裏切った。捕手からコンバートされた８年目の今成が大きくリード。試合に出る喜びがあるから、疲れは感じない。福留の復帰は８月中に早まる見通しだが、和田監督をとことん迷わせる。

　「コンスタントに１試合１本でも出るようにしていきたい。（スタメンに）順応しているかはこれからわかるんじゃないでしょうか」

　待ち望んでいた“新鮮力”がチームを勢いづかせる。３・５ゲーム差でつける巨人を追い越し、８年ぶりの優勝を果たすには若い力は不可欠だ。球団創設７９年目で初の沖縄公式戦で元気印が大暴れする。　（渡辺　洋次）

（紙面から）