南国の花ハイビスカスが咲く会場の沖縄セルラースタジアム那覇。9日には虎初の沖縄公式戦が行われる【拡大】
阪神のライトって誰? 今成さ~。国際通りを歩くうちなんちゅうの会話が聞こえてきても不思議じゃない。まさに今が旬。打撃絶好調の25歳が「5番・右翼」のレギュラーを獲得する可能性が高まってきた。
「何試合か打てていますが、続けていかないと意味がない。広島戦は自分でもできすぎです」
5-7日の広島3連戦では、5日にプロ初本塁打、7日はプロ初の4安打と計10打数8安打の乱れ打ち。打率は3日間で・255から・344に急上昇した。新井に代えて5番に起用した水谷チーフ打撃コーチは「リストも強いし、左を苦にしないタイプ。そこで結果を出したら、左で使うことも出てくる」と今後左投手でもスタメンで起用する可能性を明かした。
9日の中日戦以降も当面は「5番・右翼」から動かない見通しだ。球宴まで残り8試合。15日からは巨人との直接対決3連戦(甲子園)も含まれている。和田監督は「前半戦の山場みたいな試合があるからね」と一気に差を縮める考え。そのキーマンが今成だ。
今季バッターボックスに立った65打席のうち、左投手の対戦はただ1度。その5月3日のヤクルト戦(甲子園)では久古からセンター方向へ二塁打を放った。指揮官は「これだけ打って、出ている間に左とも対戦するだろうから。試合の中で見てから」と左投手がきても右の代打を送らずに対戦させる考えだ。