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【大リーグ】黒田、7イニング無失点も8勝目ならず 守護神リベラがまさかの逆転被弾2013年7月9日 紙面から ◇オリオールズ2−1ヤンキース【ニューヨーク穐村賢】また勝ち星逃げた…。ヤンキースの黒田博樹投手(38)は7日(日本時間8日)、地元でのオリオールズ戦に先発し、7イニングを3安打無失点。1点リードのまま降板したが、9回に守護神マリアノ・リベラ(43)が逆転2ランを打たれ、8勝目を逃した。左脚付け根痛からの復帰戦で、同地区のライバル相手に快投を演じたが、勝ち運には恵まれず。今季29セーブのリベラは今季2敗目で、いずれも黒田が先発した試合で敗戦。不運としか言いようのない巡り合わせで、チームの連勝も6で止まった。 8勝目を手中にしかけた黒田にまたも不運が待っていた。1点リードの9回、絶対的守護神リベラの2球目、93マイル(役150キロ)の直球が4番ジョーンズにはじき返された。まさか、まさかの逆転2ラン。自身の好投がふいになったが、黒田は「いいピッチングをしても勝てない時はある。チームの一番いいピッチャーが出てるんで仕方ない」と同僚を責めることはなかった。 “おとこ気”の快投だった。左脚付け根に痛みを感じた前回6月30日のオ軍戦。治療などで登板間隔を延ばしたが、「(先発を)1回飛ばすと気持ちが切れる。投げられるならなるべく早く」と首脳陣に訴えての中6日の登板だった。試合前はブルペンで「怖さが残っていた」が、マウンドに上がると「脚が駄目になっても仕方ない」と気迫で強力打線に対峙(たいじ)。今季33本塁打の5番デービスには徹底的に低めを攻めて3打席とも内野ゴロ。フォークボールを効果的に配し、7イニングで3安打しか許さない圧巻の投球だった。 歴代最多の637セーブを誇るリベラが、今季黒星を喫したのは2度だけ。そのどちらも黒田が先発した試合だ。前回5月28日のメッツ戦も7イニングを4安打無失点と好投し、1点リードで降板したがリベラが2失点。以降、黒田はこの日も含めて4試合でクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)を果たしたが、勝利がついたのは1度だけ。打線の援護と勝ち星に恵まれない日々が続いている。 好投続きで、防御率は2・77とア・リーグ3位に浮上。ジラルディ監督も「本当に素晴らしい投球だった」と絶賛した88球。「(救援失敗は)こればかりは僕が何かできるところではない。次、マウンドに上がる時に自分の仕事にフォーカスするしかない」。ツキがなくても、やるべきことは自分の投球に集中すること。チームのブルペンと勝利を信じ、ベテランは黙々と右腕を振る。 PR情報
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