阿部が４番捕手でスタメン復帰

　右脇腹を痛めている巨人の阿部慎之助捕手（３４）は９日のヤクルト戦（荘銀日新スタ）からスタメン復帰する見込みとなった。移動日だった８日は羽田空港から空路で山形入り。チームメートと談笑するなど元気な姿を見せたキャプテンが「４番捕手」の定位置に戻ってくる。

　原監督は阿部について「スタメン復帰を視野に入れることができた。ひと安心ですね」とゴーサインを出した。阿部は２日の阪神戦（甲子園）で二塁に送球をした際、右脇腹に違和感を覚えて途中交代。その後の３試合を欠場したが、７日のＤｅＮＡ戦（東京ドーム）では８回に代打で出場し、加賀から右前打。復活間近をアピールしていた。

　指揮官は“阿部抜き”で２勝１敗と勝ち越したＤｅＮＡ３連戦について「慎之助に頼ることなく、各自が自立心というものを出してくれた」と収穫を口にした。阿部頼みから脱却したナインを評価したが、頼れる主砲の存在感は別格。前半戦最後の８試合はベストオーダーで突っ走る。　（臼杵秀之）