盛岡の老舗料亭が閉店へ　ＮＨＫ「どんど晴れ」のモデル

　盛岡市の老舗料亭「大清水多賀本店」が７月末で閉店することが８日、分かった。東京商工リサーチによると、２００７年放映のＮＨＫ連続テレビ小説「どんど晴れ」に登場する老舗旅館のモデルとして知られたが、後継者不足などで営業継続を断念したという。

　創業は１８７２年。結婚式や宴会に利用されていたが、不況で売り上げが低迷し、先代の経営者が亡くなり、相続税も負担になった。

　盛岡市によると、料亭の庭は市の保護庭園。大清水多賀が庭を売却する方針を固めたため、６月下旬、市に保護指定解除の申請があった。