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【神奈川】

ストーカー・DV・児童虐待対応 県警に専門部署

 ストーカーやドメスティック・バイオレンス(DV)、児童虐待事案などの対応強化のため、県警は五日、関係部署を集約し、専門的に対応する「人身安全事態対処プロジェクト」を県警生活安全総務課に新設すると発表した。県内各署に寄せられる相談のうち危険性があり、切迫する事案に対応。署に対応を指示したり、捜査員を派遣したりする。

 ストーカーやDV事件を主管するストーカー対策室や、子ども・女性安全対策室、児童虐待事案を扱う少年育成課、刑事部捜査一課から計約六十人が同プロジェクトに専従。十二日から発足する。

 五月に伊勢原市の路上で女性が切りつけられ、元夫が殺人未遂罪で起訴された事件を受け、設置が決まった。この事件では、事件の一カ月前に隠しカメラを積んだ不審な自転車が見つかったが、対応した署員から署幹部に報告がされず、情報共有が課題となっていた。

 生活安全総務課は既に、各署にストーカー相談などの報告の徹底を指示。同課の吉田忠之課長代理は「プロジェクト設置後は、事件化を含めた迅速な措置を取っていく」としている。

 

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