オーストリアの銀行、自己資本比率は上昇したが一段の改善必要=中銀
[ウィーン 8日 ロイター] - オーストリア中銀は8日、半期に1度の金融安定報告書を発表し、国内銀行の自己資本比率は上昇したが、市場がなおぜい弱ななか一段の改善が必要との認識を示した。
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は「持続的回復に向けて、金融部門強化への努力を継続することが肝要だ」と述べた。
金融安定報告書は、金融・財政政策措置を受けて金融市場は上期にやや落ち着いたが「地合いはなおぜい弱で、ユーロ圏諸国の間には状況に差がある」と指摘した。
ノボトニー総裁は記者団に、金融緩和の縮小をめぐるバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長のコメントについて、市場は「拡大解釈した」と述べた。ECBは先週、長期的な金利上昇の可能性を排除することで沈静化を図った、とも言及した。
© Thomson Reuters 2013 All rights reserved.