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6月景気ウォッチャーは3カ月連続低下、金融市場乱高下で

2013年 07月 8日 15:10 JST
 
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[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した6月の景気ウォッチャー調査は、足元が3カ月連続、先行きも2カ月連続で低下した。

円高是正のコストや金融市場の不安定な動きが影響し、街角景気の不安感が晴れなていない。内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を「このところ持ち直しのテンポが緩やかになっている」に下方修正した。

今回の調査機関は、6月26日から月末にかけて金融市場の乱高下が続いていた時期にあたる。

6月の景気の現状判断DIは53.0と前月比2.7ポイント下がり、3カ月連続の低下となった。横ばいを示す50の水準は5カ月連続で上回ったものの、低下幅は、ここ3カ月で最大となった。特に企業関連や雇用関連の低下幅が、それぞれ4.3ポイント、3.7ポイントと比較的大きくなっている。

家計動向関連では、高額商品販売が引き続き好調だったものの、梅雨入りに伴い、飲食やサービス関連などで客足の鈍化がみられて低下。「先月は全部門が好調に推移したが、今月は宿泊、宴会、食堂ともに前年を割り込んでいる」(近畿・都市型ホテル)「梅雨空とともに来店客数が減少している」(北関東・一般レストラン)といった声が寄せられた。

企業関連では、円高是正により仕入れ価格上昇等によるコスト増や、株価・為替変動により取引先が慎重姿勢となったことなどが影響し、低下した。「最近の為替や株式市場の乱高下に困惑している。設備投資も一時様子見が出ている」(東海・会計事務所)「円安が続いており、燃料油やパルプだけでなく、フィルムなど加工品価格が上昇、コスト割れ」(四国・パルプ・紙加工製品)との声がある。

一方で価格転嫁は「慎重にならざるを得ない」(中国・電機)という企業と「値上げの流れがあり、完全転嫁はできないものの、市場として許容し始めていると感じる」(四国・食品)と、業界によりまちまちとなっている。

雇用関連では、金融市場変動で求人に慎重な様子が見られたことから低下した。特に派遣に影響が出ている模様で「派遣契約満了で終了ケースが増えていることに加え、昨秋の労働者派遣改正法により短期の仕事の制約が加わり、景気に不安を感じる」(四国・人材派遣)といった声がある。

2─3カ月先を見る先行き判断DIは前月比2.6ポイント低下の53.6と2カ月連続の低下となったが、50の水準を7カ月連続で上回った。  政策効果への期待はあるものの、家計、企業、雇用部門ともに、円高是正による仕入れ価格や電気料金値上げへの影響、金融市場の不安定な動きから、先行き不透明感が増している。「アベノミクスが軌道に乗れば、夏以降に給与が上昇する」(南関東・百貨店)との期待もあるが、「円安による輸入原料値上がりや電気料金の昼の時間帯の値上げ、8月には食用油やマヨネーズなど油脂類の値上げが予定されている。このような状況の中、消費がすぐ回復するとは考えにくい」(東北・スーパー)と慎重な姿勢を崩さない企業もある。

 
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7月8日、内閣府が発表した6月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが53.0で、前月比2.7ポイント低下し、3カ月連続の低下となった。都内で2011年1月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)
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