長寿世界一:木村次郎右衛門さん死去、116歳
毎日新聞 2013年06月12日 07時19分(最終更新 06月12日 11時32分)
存命中では男女を通じて世界最長寿とギネスから認定され、男性では史上最長寿記録を更新していた京都府京丹後市の木村次郎右衛門(きむら・じろうえもん)さんが12日午前2時8分、老衰のため亡くなった。116歳と54日だった。通夜は13日午後6時、葬儀は14日午前11時、同市丹後町間人1777の向井葬祭間人ホール。自宅は同市丹後町中野213。喪主はひ孫の憲生(のりお)さん。
木村さんは1897(明治30)年4月19日、農家の三男に生まれた。地元の郵便局に定年まで勤め、90歳過ぎまで農業を続けた。「食細くして命長く」がモットー。112歳で男性長寿日本一になった後も毎日2時間かけて新聞を読み、「苦にするな嵐の後に日和あり」などと趣味の俳句を作り続けた。
昨年12月28日には115歳と253日となり、デンマークの故クリスチャン・モーテンセンさんの記録を抜いて男性史上最長寿に認定された。
昨年から体調を崩して入退院を繰り返し、5月11日に肺炎で入院していた。家族によると、子ども7人(うち5人が健在)、孫14人、ひ孫25人、やしゃご15人。
京丹後市がギネスに確認したところ、木村さんの死去で、世界一の長寿者は大阪市東住吉区在住の女性で115歳の大川ミサヲさんとなった。【塩田敏夫】