元慰安婦2人が訪米へ 国際社会に訴え

【広州聯合ニュース】ソウル近郊の社会福祉法人「ナヌムの家」(京畿道・広州)は8日、同所で共同生活する元旧日本軍従軍慰安婦の李玉善(イ・オクソン)さんと姜日出(カン・イルチュル)さんが10~23日に米国を訪れ、自身の悲惨な体験を国際社会に訴えると明らかにした。

 11日にはニューヨーク市立大学クイーンズボーロコミュニティ・カレッジのカッファバーグ・ホロコースト・センターで開かれる旧日本軍従軍慰安婦とホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)被害者の共同行事に出席する。

 17日にはワシントンで、日本政府に慰安婦問題での歴史的責任を認めるよう求めた下院決議採択6周年の記念式典に参加する。同決議採択で中心的な役割を果たしたマイク・ホンダ下院議員らとも再会する。式典には民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務、エドワード・ロイス下院外交委員長らも出席する予定。

 元慰安婦の被害女性らがいずれも80代という高齢を押して長時間の移動を伴う訪米に乗り出すのは、残された時間が少なくなり存命中に解決したいとの切実な思いからだ。ナヌムの家のアン・シングォン所長は、日本政府が責任を否定し歴史を歪曲(わいきょく)していると批判し、「日本の変化を促すために米国の役割が一層必要な時期だ」と強調した。

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