オバマも認めた米国家安全保障局の盗聴手口
【政治・経済】
何を今さらだが、彼らはいったいどんな手口で盗聴するのか。
元CIA職員のエドワード・スノーデンは、NSAが「プリズム」という暗号名のインターネット監視システムで、マイクロソフトやヤフー、グーグル、フェイスブックなどのサーバーからユーザーの電子メールや写真、利用記録などの情報を収集していたと暴露した。さらにNSAは、3万人の職員と世界中に張り巡らされた傍受システム「エシュロン」などを駆使して、1日に17億件の電話やメールの傍受を行っているといわれる。もちろん日本も例外ではない。
建物内や通信機器に小型の装置を仕込み、特殊なアンテナで通信を傍受する、古式ゆかしき盗聴もいまだに健在だが、最近はもっと大掛かりになりつつある。
「外務省と大使館の通信には、インターネットと同様に海底ケーブルが使われますが、NSAは今や、その海底ケーブルにまで盗聴機を仕掛けます。深度数百メートル程度なら、潜水艇を使って簡単に取り付けられるのです。海底なら、バレる心配がありません。もちろん、会話は暗号でやりとりされていますが、米国の暗号解読技術は世界一。いとも簡単に解読できます」(軍事評論家の神浦元彰氏)
在外公館での業務は、盗聴されるのを前提に行っているし、日本政府もすべての在外公館で、盗聴に関する検査を定期的に実施しているが、さすがに海底までは目が及ばないということか。米国はやることなすこと、スケールが違いすぎる。