英語を英語のまま理解するとは?
「英語を英語として理解しなさい」ということは、
英語を学習していく過程で、
一度は聞いたことがあると思います。
でも、
「実際に英語を英語として理解するにはどうすればいいの?」
という部分に関してきちんと説明してくれた人は少ないのではないでしょうか。
少しばかりググってみましたが、
いろんなサイトでこのテーマについて取り上げられていましたし、
Q&Aサイトでもたくさんの質問がなされているようですが、
個人的に納得できる説明をされている方はいらっしゃいませんでした。
私自身は「英語を英語のまま理解できているのか?」というと、
「ほぼできている」くらいが正直な答えです。
覚えたばかりの単語や馴染みの薄い単語で日本語が出てきてしまうことはありますが、
それ以外の場合は英語を英語として理解しています。
リーディングにしても、リスニングにしても、
自分が理解できるレベルのものであれば、
読んだまま、聞いたまま、日本語に直さずとも理解することができます。
【お絵かき】って?
私がどのようにして英語を英語として理解しているのか?というと、
”頭の中で【絵】にしてその【絵】を動かしています”
この、「絵にして動かす」というのが、
英語を英語として理解するために意識すべき1つ目のポイントです。
サイトのタイトルにもしている【お絵かき】の部分ですね。
これだけではよくわからないと思いますので、
より詳しく説明していきます。
英語というのは学んでいけばいくほど、
日本語と比べると特に、
「ヴィジュアル(視覚)的」ということを非常に感じる言語です。
書く(話す)時には、頭の中にあるイメージ(絵)を言葉として出し、
読む(聞く)時には、英文を頭の中でイメージ(絵)にする、
勉強すればするほど、英文を読めば読むほど、聞けば聞くほど、
ネイティブがそのように英語を使っているということを、
非常に強く感じていきます。
ならば、私達ノンネイティブの英語学習者もそのように意識すれば、
「英語を英語のまま理解する」ということに近づけるのではないでしょうか。
主語と動詞はなぜ大事?
「英語はすべての文型がS+Vで始まる、
だから、主語と動詞はすっごく大事なんだからね!」
ということもよく言われることだと思いますが、
それってなぜなんでしょうか?
規範文法的にとか言語学的にとか、いろいろな答え方はできると思うのですが、
個人的には、
「主語と動詞がなかったら、【絵】が動いていかないから」
と認識しています。
【絵】において、
主語は「主人公」、動詞は「その主人公がする動作」になります。
「絵」というものは主人公がいないと成り立ちませんよね。
いきなり動詞がきたら、
「誰がその動作をしたの?」と思ってしまいます。
なので英文は、”基本的”に、
「絵」の「主人公」を登場させる ⇒ 「その主人公を動かす」
という順番になっているんですね。
例えば、
Ichiro is running.
という文があるとしましょう。
この文をわざわざ、
「be動詞+ing形は現在進行形だから、
~しているという訳になるから、
【イチローは走っている】という訳になる」
なんて考える必要はありません。
まず、
Ichiroという主人公が登場したので、頭の中にイチローを登場させてください。
このIchiroはメジャーリーガーのイチローです。
is(be動詞)は「存在する」ですから、イチローを存在させてください。
どんな状態で存在しているのか?というと、
running「走っている」状態でってことですから、
イチローの【絵】を走らせればOKです。
頭の中に走っているイチローのイメージが浮かんでいればOKです。
この【絵】を適切な日本語に直すと、
「イチローは走っている」という日本語がふさわしいだろうというだけなんですね。
でも、正直この日本語訳は英語の躍動感を表しきれていないと思いますが・・・。
それはとりあえず置いておいて、
このようにして、英語を頭の中で【絵】に変換し、
その絵を動かしていくことを意識して英語を読んだり聞いたりしていくと、
「英語を英語として理解する」ということができるようになっていきます。
わかるんだけどさぁ~・・・
さて、英語を英語として理解する1つ目のポイントを解説しましたが、
この記事を読んでいる人の中には、
「そうだったのか!」と思ってくれた人もいると思いますが、
「どこかで聞いたことある話だな~」という人、
「わかるんだけど・・・なんだかモヤモヤする・・・・」などいると思います。
こういう方法を聞いたことがあるけど今現在英語を英語として理解できていない、
今、話を聞いてもなんだかモヤモヤする・・・という人は、おそらく、
「単語とか文法を日本語で覚えてるのに絵を動かすって無理じゃね?」
ってことを感じておられるのだと思います。
Ichiro is running.
くらいの短くて単純な文ならすぐに絵をイメージできたけど、
それなりの英文になってくると
・主語がやたらと長かったり
・メインの動詞がどれかわからなかったり
・関係代名詞とかいうやつが絡んできてわかんなくなるとか
こういった理由でできそうにないと思われている方もいるかと思います。
そこで大事になってくるのが、
「英語の【感覚】を身につける」ということです。
単語や文法を日本語で「覚える」のではなく、
ネイティブがどのような感覚で英語を使っているのか、ということを理解し、
その感覚を意識しながら英語に取り組むということです。
もちろん、その感覚を最初に学ぶ時は「日本語で」学ぶことになります。
しかし感覚は基本的に絵に変換できるものなので、
その単語、文法は「どう絵を動かすか?」という視点で学び、
実際に英文を読んだり聞いたりする時に、
その感覚を【絵】で理解するために使っていきます。
この【感覚】が英語を英語として理解するための2つ目のポイントです。
まだこの感覚というものがよくわかっていない方もいるかと思いますが、
ここでより深く解説していくのは長くなってしまうので、
今後、記事にして感覚を解説していくのでお楽しみに☆
暗記はがんばろう
これで英語を英語で理解するための2つのポイントは解説し終わったのですが、
ちょっと勘違いされてるかもしれないので補足させてください。
2つ目のポイントとして英語の感覚を身に付けるということを書きましたが、
「必ずしもすべての単語を感覚で身に付ける必要はありません」
やってもいいのですが、非常に効率が悪いです。
固有名詞などは感覚も何もないですしね。
なので、私がおすすめするのは、
「意味の広い単語、文法は感覚で身に付け、
そんなに意味の広くない単語は日本語でまずは覚える」
というやり方です。
それなりの英文を読んだり聞いたりしたいという場合は、
「語彙力」は必要不可欠といってもいいものです。
なので最初はガリガリと暗記していってもらってかまいません。
というか、暗記しましょう。
私も単語暗記は決して好きではありませんが、
単語暗記を頑張れば【お絵かき】と【感覚】の楽しい英語の勉強が待っているので、
単語暗記も頑張れました。
ぜひ、単語暗記は頑張りましょう。
以上補足でした。
まとめ
それでは最後にまとめておきたいと思います。
英語を英語として理解するには・・・
・英文を頭の中で【絵】にして動かしていく
・絵にするには英語の【感覚】を学ぶ必要がある
ということでした。
そして補足として、
・単語は覚えよう
ということでした。
もし「これはよさそうだな」と思ってくれた方は、
これから感覚の解説などをしていくので、
ブログを継続してチェックしてもらえれば嬉しいです^^
あなたの英語の見え方というものをガラリと変えられる自信がありますので。
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もしこの記事を読まれてないのでしたら、一度読んでみてください。素晴らしい内容ですよ。
>みどりさん
コメント&お褒めの言葉ありがとうございます。
みどりさんのサイトにもこの記事と近いことが書いてあり、心強く思えました。
これからもよろしくお願いします^^