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“アルハラ”経験者 およそ3割に
7月6日 18時23分

“アルハラ”経験者 およそ3割に
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酒を飲んだ人に絡まれたり飲酒を強要されたりする「アルコールハラスメント」を経験したことのある人が、およそ3割に上ることが厚生労働省の研究班の調査で分かりました。

厚生労働省の研究班は、去年11月、全国の20歳以上の男女2000人を対象にアルコールハラスメントについてアンケート調査を行い、67%に当たる1331人から回答を得ました。
それによりますと「アルコールハラスメントを経験したことがある」と答えた人は、男性で38%、女性で26%で、全体の31%に上りました。
内容を複数回答で聞いたところ、「絡まれた」が60%、「暴言や暴力」が32%、「飲酒の強要」が22%で、こうした体験が「生活に重大な悪影響を与えた」もしくは「かなり悪影響を与えた」と答えた人は合わせて19%いました。
さらに「未成年のときに酒を飲んだ大人から絡まれたり、暴力やセクハラを受けたりした経験がある」と答えた人は、男性の10%、女性の7%に上っていました。
研究班の主任研究者で横浜市立大学の神田秀幸講師は「飲酒はコミュニケーションの手段として大事な面もあるが、飲み過ぎは健康だけでなく周囲の人の人生にも悪影響を及ぼすことが客観的な数字として明らかになった。適正な飲酒について、もっと啓発していく必要がある」と話しています。

アルコールハラスメントとは

アルコールハラスメントは飲酒を巡る迷惑行為のことで、いわゆる「一気飲み」を含む飲酒の強要や、酒に酔ったうえでの暴力、暴言、性的な嫌がらせなどが含まれ、今回の調査では、こうした11の行為について調べています。
アルコールハラスメントの防止に取り組んでいる団体によりますと、「一気飲み」などで飲酒を強要された人が死亡する事例は、毎年のように起きているほか、アルコール依存症の親から暴力をふるわれた子どもには成長後の生活にも大きな影響が残るということです。
この団体は、アルコールハラスメントを防ぐポイントとして、酒を飲めない人に配慮することに加え、飲酒の強要が命に関わるという認識を共有することや、迷惑行為をした人に酔ったうえでのことという口実を許さず、しっかり責任を取らせることが必要だとしています。

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