2013年7月8日
ヤフー株式会社

ビッグデータが導き出した参議院選挙の議席予測

こんにちは、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームです。

今回は7月21日に投票を控える参議院選挙についての分析をご報告いたします。
実施した分析とはズバリ、“「比例区」および「選挙区」での政党別獲得議席数予測”です。
昨年12月「衆議院議員選挙とYahoo!検索の驚くべき関係」という「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」を公開しましたが、その分析結果から「Yahoo!検索」データなどのネット上の動きと、実際の得票数の間に高い相関があることがわかりました。
そこで、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」チームでは、前回の結果を元にしたモデルと、さらに前回とは異なるアプローチのモデルも加えて参議院選挙の投票前に獲得議席数を予測するという試みを行いました。

二種類の予測方法

予測の方法は二種類。どちらもYahoo! JAPANが持つビッグデータの代表である「Yahoo!検索」のデータを使用して実施しました。

一つ目の予測方法は「相関モデル」です(図1左)。

これは前回の衆議院選挙レポートの結果を元にして分析を行い、各政党ごとの得票への繋がりやすさを補正した上で、特定期間における検索量から得票数を推定するものです。

二つ目の予測方法は「投影モデル」です(図1右)。

これは過去の選挙事例を元に、公示日前後における検索量の変化を増加率としてスコア化し、今回の公示前の検索数を用いて得票数の推定をしたものです。
最後に「相関モデル」「投影モデル」の両モデルから推定した得票数を元にそれぞれの議席数を試算しました。なお、二つの予測で使用した検索キーワードは検索キーワード群の中から各政党意図を表すキーワードを抽出し、かつ特定の政党にデータ量が偏らないよう考慮し使用しました。

(図1)予測モデル

そして、それぞれの予測方法と最新の検索データ(7/4現在)を用いて2013年の参議院選挙結果を予測してみました。

比例区の議席予測は自民優勢か?

まずは第23回参議院選挙「比例区」の予測です。
比例区の定数は48議席。獲得議席数の内訳を「相関モデル」「投影モデル」の二種類の方法からそれぞれ予測しました(図2)。

(図2)2013.7参院選比例区予測 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ

結果、自民党が14もしくは18議席、公明党が両方7か8議席となり、与党獲得議席数は22か25議席という結果になりました。
また民主党は8と9議席、維新の会は5と8議席となっています。

選挙区の議席予測は自民圧勝の様相

次は「選挙区」の予測です。こちらは地域別の検索データを元に、同じ予測モデルを用いて各都道府県の予測を抽出したものです。
結果は以下の通りとなりました。

相関モデル(図3)
(図3)2013.7参院選選挙区予測:相関モデル(地図はトップ当選予想政党による区分) 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ

投影モデル(図4)
(図4)2013.7参院選選挙区予測:投影モデル(地図はトップ当選予想政党による区分) 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ

自民党の獲得議席予想は「相関モデル」では45議席、「投影モデル」では49議席となり、特に「投影モデル」のほうでは47都道府県中、45の選挙区で自民が得票数1位の予測となるなど、圧勝と言っていいほどの結果となりました。
公明党はどちらも4議席、民主党が11か13議席となっています。
特徴的なところとして、千葉県はどちらの予測も民主党が得票数1位に、また全国では維新の会は4もしくは8議席とモデルによって予測が分かれるかたちになりました(図3、図4:維新の会はその他の内数)。

次に、もっとも多い5議席が割り当てられている注目の東京都の内訳を、投影モデルのほうで見てみましょう(図5)。

(図5)東京5議席の予測内訳(投影モデルのケース) 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ

自民党は東京都から2人を擁立していますが、候補者による得票予測値を検索量で割り振った結果、投影モデルでは2議席の獲得となっていますが、相関モデルでは1議席の獲得となり、それぞれ異なる結果となりました。民主党は元々2人を擁立していたことで当初の予測では獲得議席0とみていましたが、公示日直前に1人に変更されたことで当選の予測となりました(7/4現在)。

以上の予測結果から、「比例区」「選挙区」の合計獲得議席数は次のようになりました(図6)。

(図6)2013.7参院選結果予測(議席数、計121議席=比例区+選挙区) 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ

「相関モデル」、「投影モデル」ともに自民党、公明党を合わせた与党で過半数を獲得、特に「投影モデル」では自民党だけで過半数を占める67議席獲得の予測となり自民党優勢との結果に。また、獲得議席数2位は民主党となる見込みです。

過去の選挙との比較

これら「比例区」と「選挙区」を合わせた総獲得議席の予測結果を、3年前の第22回参議院選挙の結果と比較してみました(図7)。

(図7)3年前の参院選結果と今回予測の比較(議席数、計121議席=比例区+選挙区) 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ

前回の参院選では比例区と選挙区あわせて44議席を獲得した民主党でしたが、現時点でのデータを用いた予測結果は「相関モデル」が22議席減、「投影モデル」は25議席減と、大きく議席数を減らす形となっています。一方、自民党、公明党は、ともに議席数が増加するとみています。

次に、昨年実施された第46回衆議院選挙結果と比較してみました(図8)。

(図8)2012.12衆院選結果と2013.7参院選予測の比較(%) 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ

衆院選と参院選では総議席数が異なるため、議席数全体を100%とした時の割合としています。両方の予測モデルともに、自民党は衆院選の時の勢いがやや落ち着き、公明党がその分伸びています。また、衆院選で3位だった維新の会は、今回の参議院選挙では議席獲得比率の両方の予測モデルで4位になる見込みとなりました。なお、議席数がもっとも読めない政党が維新の会です。民主党は議席獲得比率はやや増えるとみています。

参議院総勢力で自公は過半数越えの予測

さらに、これらの結果を踏まえて、参議院議会全体の勢力図がどうなるかを予測しました(図9)。

(図9)参議院議員の政党別議員数予測(非改選も含めた計242議席の内訳) 2013/7/4現在

資料:「Yahoo!検索」データ、参議院ホームページ

7/4時点では、自民公明の与党合計獲得議席数が「相関モデル」では129議席、「投影モデル」では136議席となり、どちらも参議院の議員定数242の過半数を占める結果になり、衆議院と参議院ともに与党が過半数を占めると予測されます。

以上が、Yahoo! JAPANのもつビッグデータから導き出された今回の参議院選挙の第一次予測分析です。
こちらの分析に用いたデータは7/4時点までの最新データを使用した予測になりますのでご注意ください。
今後も引き続き選挙前まで、最新のデータを用いて予測のアップデートと変化の発表を行っていく予定です。

「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」では数々のビッグデータを利用して、話題の事象に関するレポートを今後も報告していく予定です。これからも楽しみつつご覧いただければ幸いです。

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キーワード:参議院選挙」「参院選」「ネット選挙」「議席予測

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