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呪われた血・薬


日々

従妹と結ばれた日から、毎日僕は従妹と叔母とを犯し続けた。

彼女たちは僕に身体を開き、悶え、悦びの声をあげた。


二人同時に相手をすることは、暗黙の前提で行われないことになっていた。


叔母の部屋で叔母を抱いた翌日は、朝から従妹を貫く。

従妹の部屋で過ごした翌日は、叔母をキッチンで後ろから犯す。


従妹も叔母も、互いに僕と交渉を持っていることは知っていた。だが、互いの邪魔をしないということになっていた。


どういう心理が働いてそうなっていったのかは、僕にはわからない。

なじられることもなく、争うこともなく。

二人は、僕に抱かれていた。

帰国

そんな日々が突然終わりを告げたのは、母の帰国のせいだった。


母は企業を経営していたが、海外に飛んだりすることも多く、非常に忙しい人だった。

日本に帰ってきても、あまり家にいることはなかった。


そんな母が、帰国し、しばらく家にいるということになった。




母は、ひそかに叔母から僕と姉との間のことを聞いていたらしかった。

しばらくの間、家にいることで事態をなんとかしようと考えたようだ。


叔母は、

「明日、家に帰りなさい」

と僕に宣告した。


そのとき、叔母と僕、従妹は一緒にご飯を食べていた。

叔母は厳しい顔をしていた。

従妹は、逆に泣きそうな顔をしていた。


「あなたのお母さんも、・・・お姉さんも、それを望んでいるから」

叔母はそう言った。


「そう、・・・でしょうか」


僕はそう言い返した。


「僕は、・・・僕は」


「たしかに、あなたはお姉さんを犯したわ。・・・でも、もう充分時間が経ってる。

お姉さんも、あなたと会って話がしたい。そう言ったそうよ」


叔母は目を閉じて、そう言った。




「あなたと離れるのは辛いわ。だけど、あなたは一度家に帰るべきだと思う」

叔母の言葉は、聞き逃せない重みを持っていた。

3P

出発の前の晩、僕は初めて叔母と従妹を同時に犯した。






「イヤア、もう・・・もう、耐えられない・・・っ!!」

叔母は豊かな尻で、バックから僕を受け入れている。

桜色に染まった裸身は、くねくねと悶えている。


「なんで・・・ねえ、ママばっかりなんてイヤっ! ねえぇ、わたしにも、わたしにも頂戴!」

叔母の隣で四つんばいになり、自ら秘所を指で広げておねだりをしているのは従妹だ。

こうしてみると、叔母よりも色素沈着が薄く、きれいなヴァギナをしているのが一目瞭然だ。


僕は叔母からペニスを抜いた。


「いやぁん、どうして・・・」

セクシーな掠れ声をあげ、叔母はクイッ、クイッとヒップを振る。


だけど、従妹の涎を垂らした肉壷の魅力はそれ以上。

僕は叔母の愛液がついたままの肉棒を従妹に突っ込んだ。

「ア、アアアアアアアアアっ!!」

挿入の衝撃で、待たされ続けた肉欲が満たされる悦びで、従妹は歓喜の悲鳴を上げる。


「イイッ、イイッ、イイッ!!」

いつも以上に激しく、いつも以上に大きな声で従妹は叫ぶ。


若くて体力があるせいか、従妹はバックでも力強く僕に合わせて腰を振る。


そのせいで、ペニスは従妹から抜け出てしまった。


「あ、いやぁ・・・、ねえ、入れてよっ」


嫌だといっても、順番だ。


すかさず僕は、二人の愛液で濡れ濡れのペニスを叔母に挿入した。

「ああん、これ・・・ほしかったワっ!!」

顔を床に押し付け、尻を高く上げて叔母は悶えた。



「いいわ・・・アア・・・ア・・・スゴイの・・・最初より、ずっとずっと上手いわ・・・もう、叔母さん、あなたなしじゃ生きていけない・・・」

叔母は息を切らせながら、そう告白する。


従妹はそれを聞いて叫ぶ。

「イヤよ! わたしだって・・・わたしだって、もうあなたなしじゃ生きていけないんだからぁっ」

駄々っ子のように叫ぶ従妹。このあたりは、大人の叔母との差なんだろうか。

「ねえ、頂戴っ頂戴っ!! 中に入れて、掻き混ぜて・・・わたしを、めちゃめちゃにしてえ!」


その言葉を聞いて、僕は叔母から飛び出し、従妹の中に飛び込んでいく。

そのまま、猛スピードで腰を振った。

「そう・・・そうよお! もう、もう、もう・・・あああああああああ、あああああああああああああああああああ!!!!」


従妹は白目を剥き、涎と涙を流し、膣をブルブル震わせた。


従妹は、完全な絶頂に達している。


僕も、もう、耐えられない・・・。




「アアアアアアッ、クッ、ウウウウッ!!」




僕はかろうじて従妹から抜け出すと、大量の精液を叔母と従妹にぶちまけた。

降り注ぐ熱い精液のシャワーに、叔母は喘ぎ声を漏らした。

従妹は、ただ崩れ落ちたまま、精液を無抵抗に浴び続けていた・・・。


そして翌日。




愛欲に溺れ、疲れ果てている二人をよそに、僕はひとりで家に向かった。






僕は、1ヵ月半ぶりに家の前に立っていた。


逃げるようにして家を出てから、もうそんなにも経つのか。


その間、僕は何をしてきたのだろう。

叔母とのセックス。従妹とのセックス。

・・・思えば、この家を出たときと、何も変わっていない気もする。


そういえば、この事件のきっかけになった薬はどうしたのだろう。

全て飲んでしまったが、あの媚薬は効き目があったのだろうか。



今関係ないことを考え続ける僕。








たっぷり10分は使った後で、僕はおそるおそる家の中に入った。

姉との再会

家の中では、姉が待っていた。

母は、外国から帰ってきた疲れでまだ休んでいるらしい。



「あのとき」以来、初めて顔をあわせる姉弟・・・。



姉の表情は、俯いていて見えない。



「座って」

姉は、ダイニングのイスに座り、僕にも座るように促した。


しかたなく、僕は座った。姉の、正面に。





「怒っていないといったら、嘘になるわ。まだ、忘れられない・・・当たり前だけど。

あんなことしたことも許せないけど、・・・逃げたのは、もっと許せないわ」



姉は、静かに言い放った。



「アンタが出て行った後、いろいろと見させてもらったわ。

・・・こんな下らない物、飲んだのね」



姉は、空になった例の薬の瓶を出した。



「これ、・・・何の薬だか知ってて飲んだの?」



姉は強い調子で迫った。



僕は、黙って頷いた。



「アンタもバカね・・・大馬鹿よ。

どうせ、女の子にもてるっていう怪しい噂を信じたんでしょう」


姉は、ネット上で氾濫していたこの薬の噂を集めていた。


「でも、そんな怪しい薬がまともなわけないでしょう。

これをみなさい」


姉はどこから集めたものか、この薬についての噂をいくつもプリントアウトしていた。

その中には、実際に薬を服用した人の話、薬を開発した人間の暴露譚なども含まれていた。



あの薬は、失敗作です。・・・効果は、近親者にしか出ません。しかも、惚れさせるんじゃない、相手の肉欲を刺激するんです。セックスをしたが最後、狂うような快感で、一生離れられなくなるんじゃないかと思います。

しかも、飲んだ直後は誰でも見境なく襲ってしまうほど、性欲が高まって狂うんです。



巨大掲示板に、落書きのように残されたその書き込み。

誰も、本気にしていない。


だけど僕にはわかる。


この書き込みの主は、本当にあの薬を飲んだのだと・・・そして、僕のように肉親を襲い、家族と交わり、泥沼のセックスを続けているんだと。



「・・・アンタが飲んだのは、そういうものよ」



姉は、冷たく言い放った。



「・・・薬を飲んだのは、許してあげる。私を襲ったのも、副作用だって思うから、納得してあげるわ。でも・・・アンタがもし、わたしに指一本でも触れてきたら、そのときは、わたしがアンタを刺してやる」



姉は、目を閉じた。

涙が頬を流れていく。


そして、姉は立ち上がり、僕の目の前でゆっくりとスカートを上げた。

・・・ショーツは、みただけでわかるほど濡れていた。


「レイプした相手まで欲情させて、アンタ、楽しいの?」




僕には何もいえなかった。



姉は、階段を登って自室に帰っていった。

姉が去った後、僕はまだ呆然としていた。


自分が、叔母と従妹にしたことは、何だったのか。

薬を使って、強制的に発情させて、それを犯しただけだったのか。







なんてことを、してしまったんだ―――。







2006/11/19 佳情。

続く

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