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福島第1原発の井戸水 基準10倍のトリチウム
福島第1原発の井戸水から高濃度放射性トリチウムが検出された問題で、東京電力は7日、5日に採取した井戸水から法定基準の10倍に当たる1リットル当たり60万ベクレルのトリチウムが検出されたと発表した。これまで井戸水から検出された中で最も高い。 高濃度のトリチウムが検出されたのは、問題を受けて新たに掘った井戸で、海までの距離は4メートル。1日に測定した51万ベクレルを上回り、濃度は上昇傾向にある。海水への汚染拡散の可能性も懸念される。 一方、2号機近くの別の井戸で5日採取した水から1リットル当たり90万ベクレルのベータ線を出す放射性物質が検出されたが、こちらのトリチウム濃度は38万ベクレルだった。 東電はこれまで、汚染の原因について、2011年4月に2号機近くで起きた汚染水漏えいの影響としていた。 今回、2号機の遠くにある井戸水からより高い値のトリチウムが出たことについて、東電の担当者は「トリチウムは水溶性で遠くに移動しやすい性質があり、時間の経過とともに、60万ベクレルが検出された井戸の方に流れた可能性がある」と説明している。
2013年07月08日月曜日
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