2005年にプロ野球で50年ぶりとなる新規参入を果たした楽天。参入初年度に営業黒字を達成、試合の曜日や対戦カードで料金を変更する「フレックスプライス」を球界で初めて導入するなど経営面で注目を浴びてきた。創設9年目の今年は、球団経営で培われた「楽天球団のビジネスモデル」を授業で国立大生に教えている。講座開設の狙いや講義を通して学生に伝えたかったこととは――。講師を務めた楽天野球団の池田敦司副社長(56)に聞いた。
■400人以上登録、最大教室が満杯に
仙台市にある東北大学の川内南キャンパス。4月から7月中旬までの「スポーツ経営実践論」講座には400人以上の学生が登録し、一番広い経済学部の教室も満杯になるほどの盛況ぶりだ。プロ野球の球団が国立大学で単位認定される講座を持つのは初めてという。
講義は「経済学的視点から見るプロ野球」や「チケットマーケティング」といったビジネス面の話のほか、「プロ野球選手から見たプロスポーツの世界」と題して元楽天の草野大輔さんが野球人生から学んだことを話すなど、幅広くプロ野球や球団経営を学べる内容だ。
過去にはオリックスが大阪府の摂南大学で球団経営の講義をしたことがある。学生のインターンシップ制度を導入する球団も増えるなど、球界では「地域貢献」や大学と協力する動きが広がりを見せている。楽天と東北大の「産学連携」は、東北大の教授が試合運営のボランティアをしていた縁もあり、楽天側から大学に呼び掛けて実現した。
■若者に野球の素晴らしさ知ってほしい
「地域密着球団として幼稚園や小中学校で様々な活動をしてきたが、もう少し上の大学生向けに地域貢献できることはないかと考え、今回の講座を開設することとなった。今後さらに地元に根ざしていく、地域に貢献していくという思いはもちろん、『若年層は野球離れをしているのではないか』という課題があり、若者に野球の素晴らしさを理解してもらう狙いもあった」
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