ノルウェーで女性も徴兵制度の対象に!男女の権利と義務の平等を推進
今や男女平等はいろんな分野で実現しつつある。
ノルウェーでは徴兵制が女性にも拡大される見通しとなった。
議会に提出された法案は多くの政党から支持を獲得、近く可決されるという。
早ければ2015年にも施行される予定で、実現すればヨーロッパで最初の試みとなる。
Anne-Grete Stroem-Erichsen防衛大臣は、ノルウェーで女性が参政権を獲得した100周年を前に今回の合意がなされたことを踏まえ、「平等のためにも軍隊のためにも歴史的な日となる」と述べている。
もっともノルウェーでは女性が兵役に志願することは1976年にすでに認められており、現在、軍の約1割が女性だという。
男性に対する徴兵制は19~44歳が対象で、期間は約1年。
良心的兵役拒否も合法的に認められており、女性にも同じ内容が適用されるものと予測される。
良心的兵役拒否とは、当人の良心に基づき、戦争への参加を望まない者による拒否のことで、この場合、社会奉仕活動に従事することで兵役の代わりとすることができる。
現時点でノルウェー軍の兵が不足しているというわけではなく、今回の法案は男女平等と軍における多様な能力の必要性によるもの、と防衛大臣は説明する。
ハイテク技術の発展により、軍隊で必要な能力が男性特有のものではなくなりつつある、という点もあるのだろう。以前から防衛省は2020年までに軍の女性の割合を2割とすることを目標としてきたという。
今年が女性参政権獲得100周年であることからもわかる通り、もともとノルウェーに男女平等の意識が根付いていたわけではない。20世紀になって急速に平等意識が広まっていったとされており、昨年のジェンダー・ギャップ(男女平等)指数では1位のアイスランド、2位のフィンランドに次ぐ3位だった。ちなみに日本は101位となっている。
ヨーロッパでは近年、徴兵制度から職業軍人による軍隊へと移行する傾向にあり、ノルウェーの動きはこうした流れに逆行する形だ。