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【プロ野球】

藤浪5勝目 マエケンに投げ勝った

2013年7月8日 紙面から

◇阪神4−0広島

 阪神が5投手の無失点リレーで3連勝。藤浪は6イニングを3安打で5月26日以来の5勝目。打線は6回に鳥谷の5号ソロで先制。9回には坂、西岡の適時打で決定的な3点を加えた。広島は4連敗で今季最多の借金12。前田健は5敗目。

      ◇

 セ・リーグを代表する右腕に投げ勝った。阪神の藤浪が今季12試合目の登板で初めて広島のエース・前田健と対戦。6イニングを3安打、2四球、無失点に抑え、5月26日の日本ハム戦以来の白星となる5勝目を挙げた。

 「しばらく自分のピッチングができずに悔しい思いをしてきた。きょうは自分のピッチングができて勝ち星もつけてもらってありがたかった。今までは焦りもあったし、自分の弱い部分も出て苦しかったけど、きょうは理想に近いピッチングができた」。4試合勝利から遠ざかり、6月16日の楽天戦、同23日のDeNA戦では5イニングを持たずにKOされていた。その修正のために取り組んだのが投球フォームのマイナーチェンジだった。巨人・杉内のフォームを映像で見て、それを参考にした。左足を上げると同時に腕を一度下げ、グラブを膝に当てる。試行錯誤の一環だった。

 「腕の力を抜いてということを考えながら投げた。脱力ということが今までできていなかったので、それを目標にして一回(雨で登板が)飛んだので、その間に修正した。いい方向にいっていると思う」

 前田健との対戦については「相手投手だけど、対戦するのは打者。でもエース相手に簡単に点を与えると負けるので。真っすぐが速くて、一級品のスライダーもある。勉強になりました」と話した。交流戦での楽天・田中との対戦では力んで負けた。その反省を踏まえそれを生かした。6イニングを投げ終えた時点で雨で中断。そのままコールドになっていれば初完封も記録されたが、それは次回以降に持ち越しとなった。

 今季は3連敗で4度目にした前田健に土をつけた和田監督は、藤浪について「マエケンと勝負するな、勝負なのは広島打線で一回一回抑えろと言って送り出して、その通りにやってくれた」とその働きをたたえていた。 (中山隆志)

 

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