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【高重治香、上栗崇】NTTドコモが携帯電話の夏商戦で、重点機種を二つに絞った「ツートップ戦略」が新しい契約者の獲得につながっていない。最大手ドコモの落ち込みは、携帯メーカーへの影響も大きく、業界再編も加速しかねない。
5日発表された携帯電話各社の6月の契約数で、NTTドコモの純増数(新規契約分から解約分を引いた数)が5カ月ぶりにマイナスに転落した。米アップルのiPhone(アイフォーン)を売るKDDI(au)とソフトバンクの好調ぶりが目立つ半面、ドコモの「一人負け」が改めて印象づけられた。
ドコモの6月の契約数では「解約」が「新規契約」より5900件多かった。こうした「純減」は今年1月以来で過去5番目の多さ。ソフトバンクは24万8100件、auは23万2200件の「純増」だった。