この国と原発:第7部・メディアの葛藤/9 マスコミOB・東電、訪中ツアー 本人の負担は5万円

毎日新聞 2012年11月02日 東京朝刊

愛華訪中団のメンバーが宿泊した北京市内の王府井大飯店=2012年10月3日、成沢健一撮影
愛華訪中団のメンバーが宿泊した北京市内の王府井大飯店=2012年10月3日、成沢健一撮影

 東日本大震災で東京電力福島第1原発が止まった昨年3月11日、同社の勝俣恒久会長(72)と鼓(つづみ)紀男副社長(66)=いずれも当時=は、毎日新聞を含むメディア関係者らとのツアーで中国・北京にいた。「週刊文春」3月31日号の記事をきっかけに「東電による接待旅行だったのでは」との疑問の声が上がった。実際はどうだったのか。

 ツアーの実質的な主宰者は石原萌記(ほうき)・日本出版協会理事長(87)。社会党右派出身で、左翼陣営に対抗して自由主義を掲げ、1950年代から文化人の組織化や日米交流などの活動をしていた人物だ。その活動を当時の東電社長、木川田(きがわだ)一隆氏が支援し、後に経団連会長となる平岩外四(がいし)氏が総務課長として連絡役を務めた。

 「日本の政財界、マスコミ界と中国の指導者層が定期的に交流する機会を作りたいと考え、平岩先生の協力を仰いだのです」。石原氏によれば、親しい元中国人留学生から「日中交流事業をしたい」との要望があり、平岩氏に相談。01年にこのツアー「愛華(あいか)訪中団」が始まった。毎年1回、10〜20人前後が参加した。「人選は全て私の判断」と石原氏は言う。

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