本物は「女性差別」だが、「痴漢被害」は激減する
>女性車両:設置求め女子高生が署名活動 横浜・JR根岸線(毎日新聞6月1日)
というニュースを目にした。その署名活動をしているのは、横浜女学院、横浜共立学園、横浜雙葉学園、フェリス女学院、この4つの「女子校」に通う生徒たちである。
何でも、
>生徒の通学中の痴漢被害防止
が目的らしい。たしかに、
>被害で震えが止まらなかったり通学できなくなったりする深刻な事態が相次ぎ
というのは、「由々しき事態」だが、その解説策が「女性専用車両」というのは、何とも「お粗末」である。
なぜなら、「女性専用車両」は、インドの「女性専用車両」のように「(男性が乗れないのはもちろん)女性は(原則)女性専用車両にしか乗れない」という本物でなければ、すなわち、日本の「女性専用車両」のように「女性は、どの車両にも乗っていい」という偽物では、痴漢犯罪の防止効果が上がらないからである。しかし、「女性は(原則)女性専用車両にしか乗れない」というのは、インドの旧習である「パルダー」のような女性差別が前提になければ成立しない。さて、「女性差別」を推進してどうする?
一方、「女性差別はいけない」からと言って、日本の「女性専用車両」のように、「女性は、どの車両にも乗っていい」としてしまうと、前述の通り、痴漢犯罪は防止できない。「女性専用車両」以外に女性が乗ってもいいのなら、痴漢犯罪は減らない。大いなる矛盾である。
>生徒の発案で始まった。
表向きはそうでも、どこかの宗教団体が裏で糸を引いている可能性がある。
>既に1万人以上の署名が集まり、近くJR東日本横浜支社に提出する。
まあ、「痴漢対策」と言われると、(実態は「男性対策」なのだが)一般の人は「反対できない」だろう。また、「女性専用車両が、痴漢被害の減少につながらない」とわかっている人は、まだまだ「少数」だろう。であれば、「1万」だろうが、「10万」だろうが、その程度の署名が集まっても(何ら)不思議ではない。
>横浜女学院によると、電車内の痴漢被害は報告を受けたものだけで毎年10件以上ある。防衛策として▽ドア付近は逃げ場がないので立たない▽混み合う先頭車両には乗らない−−などを生徒に伝えているが、スカートを切られるといった悪質なものも含め被害が無くならないという。
「毎年10件」を「多い」と感じるか、「少ない」と感じるか、人それぞれだろうが、学校としては、まず、制服スカートの丈が短すぎるのをどうにかすべきではないか? 丈を長くするなり、ズボンにするなりした方が、「女性専用車両」なんかよりも、よほど、痴漢犯罪の抑止効果はあるだろう。
>「悪質な行為を減らすには女性専用車が必要」として横浜女学院の生徒会は昨年12月、署名活動を学校側に提案。
残念ながら、「女性専用車両が導入されて、痴漢犯罪が減った」というためしはない。
>横浜女学院の平間宏一教頭は「被害生徒が抱える心の傷は大きく、男性不信になる可能性もある。できるだけ環境を改善してあげたい」と話す。
「女性専用車両」を導入しようなんて根性がすでに、十分、「男性不信」に他ならない。「男性=痴漢」ではない!
なお、すでに何度も掲載しているが、痴漢犯罪防止に効果のある「痴漢対策」は、以下の通りである。まずは、「自己防衛策」が基本、そして、それを補完する意味で「他力本願の痴漢対策」を講じる、というのが「あるべき姿」である。
●自己防衛策
①時差通勤・通学する
②服装・立ち居振る舞いに気をつける ③防犯ブザーを活用する ④護身術を習う ●他力本願の痴漢対策
①混雑緩和
②監視カメラの設置&監視員の配備 ③再犯の厳罰化 ④「痴漢依存症」の医療的ケア |
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